日本航空(JAL/JL、9201)は1月21日、新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機を羽田-パリ線に5月1日から、ロサンゼルス線へ2025年度夏ダイヤ期間中(3月30日から10月25日)に投入すると発表した。

パリとロサンゼルスに就航するJALのA350-1000=24年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
パリ線のA350-1000は、当初隔日運航でスタート。1月21日時点で5月1日の運航スケジュールは、パリ行きJL45便が羽田を午前10時20分に出発し、午後5時55分に着く。羽田行きJL46便は午後8時25分にパリを出発して、翌日午後5時20分に到着する。予約システムへの反映は1月24日を予定している。
一方、ロサンゼルス線は就航日が決まり次第発表するという。

JAL A350-1000の個室ファーストクラス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JAL A350-1000の個室ビジネスクラス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
A350-1000の座席数は4クラス239席で、ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用。ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)で、ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。
ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。
A350-1000はJALの新たな国際線フラッグシップで、2024年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日からはダラス・フォートワース線にも就航。3路線目のロンドン線(JL43/44便)には、10月24日から隔日で投入し、1月2日からは週7往復(1日1往復)のデイリー運航に拡大した。
JALは2004年に就航したボーイング777-300ERの後継機として、A350-1000を同数の13機発注済み。今年度は8機体制を計画しており、現在は8号機まで受領済みで7機そろった。本来受領を予定していた7号機(JA07WJ)は、エアバスの組立スケジュールに変更が生じたため、8号機が先に引き渡されており、JALのA350で納入順が入れ替わったのは初めて。2025年度は11機体制を計画している。
運航スケジュール
JL45 羽田(10:20)→パリ(17:55)
JL46 パリ(20:25)→羽田(翌日17:20)
関連リンク
JAL国際線 AIRBUS A350-1000
日本航空
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写真特集・JAL新旗艦機A350-1000
(1)ダブルベッドも可能な個室ファーストクラス
(2)個室内で完結する足もと広々ビジネスクラス
(3)後ろを気にせず電動リクライニングできるプレエコ
(4)4K13インチ画面エコノミーは快適さ追求