エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2023年10月21日 06:00 JST

JALの777-200ER、ラスト3日間は札幌・那覇2路線 最後の1機、11/12最終定期便

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 日本航空(JAL/JL、9201)は10月20日夜、ボーイング777-200ER型機で最後の1機となった3号機(登録記号JA703J)で運航する定期便のうち、11月10日から最終日12日まで3日間の投入予定便を発表した。1日あたり2往復4便で、羽田-札幌(新千歳)線と那覇線の国内線2路線に投入し、12日の那覇発羽田行きJL916便でフィナーレを迎える。

定期便最後3日間は羽田-札幌線と那覇線を飛ぶJALの777-200ER JA703J=23年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航スケジュールは3日間共通。羽田を午前8時15分に出発するJL505便、札幌午前10時45分発JL506便、羽田午後2時15分発JL917便、那覇午後6時発JL916便で、羽田には午後8時15分に到着する。当紙が8月25日に報じた投入便から変更はなかったが、当日の運航状況により変更になる場合もあるという(関連記事1)。

 JALは国際線から国内線に転用した777-200ERを今年度上期で退役させる計画だったが、11月に延期。座席数は2クラス312席で、クラスJが26席、普通席が286席となっており、クラスJのシートは国際線時代にビジネスクラスだった「スカイスイートIII」をそのまま使用しており、国内線でフルフラットシートを体験できるのが売りだった。

 全11機あったJALの777-200ERのうち、現在運航しているのは3号機(JA703J、W64仕様)のみで、ほかの10機は退役済み。初号機(JA701J)が今年5月16日に売却先の米国へ向かった際は、フェリーフライトを活用した本邦初のチャーター便として運航され、世界各地から退役機が集まることから“飛行機の墓場”とも呼ばれる米カリフォルニア州ビクタービルのサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港を2回ローパス後にロサンゼルスへ到着した。

 3号機は現在、羽田-那覇線と羽田-中部線に投入されており、中部は10月27日が最終日となる予定で、マイル会員向けの見学会が開かれる(関連記事2)。

11/10-12の運航スケジュール
JL505 羽田(08:15)→札幌(09:50)
JL506 札幌(10:45)→羽田(12:25)
JL917 羽田(14:15)→那覇(17:00)
JL916 那覇(18:00)→羽田(20:15)

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