企業, 官公庁, 機体 — 2023年6月16日 20:56 JST

空自F-2・F-15戦闘機、国産SAFで初飛行 ユーグレナ製代替燃料サステオ

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 ユーグレナ(2931)は6月16日、航空自衛隊岐阜基地のF-2、F-15両戦闘機に同社が製造・販売する国産の代替航空燃料「SAF(持続可能な航空燃料)」の「サステオ」を給油したと発表した。日本の戦闘機がSAFを使用したのは初めて。

ユーグレナの国産SAF「サステオ」を給油し初飛行する飛行開発実験団のF-2B(左)とF-15J(ユーグレナ提供)

 SAFは同基地の飛行開発実験団に所属するF-2BとF-15J各1機ずつ計2機に給油。ユーグレナによると、合計5キロリットルのSAFが給油されたという。

 サステオは、ユーグレナが製造する国産SAF。原料に使用済み食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂などを使用している。従来の石油由来ジェット燃料と混合したもので、国際規格「ASTM D7566」に準拠している。燃料の燃焼段階ではCO2(二酸化炭素)を排出するが、使用済み食用油の原材料である植物とユーグレナは、ともに成長過程で光合成によりCO2を吸収するため、SAF使用時のCO2排出量が実質ゼロになることから、カーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)実現に貢献すると期待されている。

 ユーグレナは、2018年11月にバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを竣工。2021年3月にバイオジェット燃料が完成した。自衛隊機では、これまでに政府専用機B-777でもサステオの使用実績がある。

岐阜基地でユーグレナの国産SAF「サステオ」を給油する飛行開発実験団のF-2B(ユーグレナ提供)

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