エアライン, ボーイング, 機体 — 2022年6月22日 14:22 JST

ANA、PWエンジン777の運航6/23再開 1年4カ月ぶり

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 全日本空輸(ANA/NH)は6月22日、国土交通省航空局(JCAB)が運航再開を許可した米プラット&ホイットニー製エンジン「PW4000」を搭載するボーイング777型機について、23日から再投入すると発表した。1年4カ月ぶりに運航を再開する。

*再開初便の記事はこちら

運航を再開するPW4000を搭載したANAの777(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 再開初便は23日の午後1時40分に羽田を出発する福岡行きNH255便(777-200ER、登録記号JA742A)で、折り返しの福岡発羽田行きNH260便にも投入する。ANAはPW4000を搭載する777について、4-6月期(第1四半期)での運航再開を目指す意向を示しており、機材数は少ないものの、予定通りに運航を再開することになった。

 PW4000エンジンを搭載する777は、国内では現在ANAのみが15機保有しており、すべて国内線で運航していた。内訳は777-200が2機、航続距離延長型の777-200ERが8機、長胴型の777-300が5機。順次改修を進め、10月末までには全15機が出そろう見通し。

 計10機ある777-200と777-200ERは、席数が2クラス392席仕様(プレミアムクラス28席、普通席364席)と2クラス405席仕様(プレミアムクラス21席、普通席384席)が混在しており、392席仕様は4機、405席仕様は6機保有している。777-300はすべて2クラス514席仕様(プレミアムクラス21席、普通席493席)となる。

 JCABは今年3月18日付で、PW4000を搭載する777の商業運航停止を解除。再発防止策を設定し、エンジン内にあるファンブレードの非破壊検査の強化や、インレット・カウルの強化、火災防止向けの改修などを条件に、防止策を施した機体の運航再開を認めている。

 2021年2月に米国で発生した米ユナイテッド航空(UAL/UA)の777-200(登録記号N772UA)のエンジントラブルを受け、JCABは同じエンジンを搭載する777の運航停止を、ANAと当時保有していた日本航空(JAL/JL、9201)に指示。海外の航空各社にも同型機での乗り入れ停止を指示していた。

 JALは2020年度で全機退役済み。当初、2021年度で残り7機(777-200:5機、777-300:2機)となっていた全機退役を予定を前倒しし、後継機材のエアバスA350型機の導入を進めている。ANAとJALが国際線に投入している777-300ERや、JALが国内線に転用した777-200ERは米GE製エンジンGE90を採用しており、運航停止の対象外となっている。

 ユナイテッド航空はPW4000を搭載する777-200について、6月に国際線で運航を再開。同社によると、対象となる全52機の運航再開許可をFAA(米国連邦航空局)から取得したという。

再開日の運航スケジュール
NH255 羽田(13:40)→福岡(15:35)
NH260 福岡(16:20)→羽田(18:05)

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全日本空輸
Pratt & Whitney
Boeing
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