エアライン — 2021年4月16日 11:19 JST

ANAも郵送PCR検査 航空各社が注力

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANA Xは4月15日、同社が扱う旅行商品のオプションとして提供しているPCR検査を、郵送でも受け付けるサービスを開始した。日本航空(JAL/JL、9201)やピーチ・アビエーション(APJ/MM)も乗客向けに郵送PCR検査サービスを提供しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が続く中、航空各社では乗客や渡航先の安心につなげている。

—記事の概要—
18日前まで申込
ピーチは無料、JALは2000円

18日前まで申込

郵送PCR検査オプションを提供するANA X=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANA Xは、航空券と宿泊がセットになった旅行商品「ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ」で、PCR検査を首都圏在住向けのオプションとして提供。これまでも木下グループが都内で展開するPCR検査センターで旅行前に受検するサービスを用意していたが、今回は利用者自身が検体を返送して検査する郵送サービスを始め、首都圏以外の人も利用できるようにした。

 郵送サービスの検査料金は2700円(税込)で、検体の返送代360円は利用者負担。対象出発日は5月3日から10月2日までで、PCR検査日は4月27日から9月30日まで。申込期限はツアー出発日または検査日の18日前までとなる。

 対象地域は、北海道の一部、沖縄、離島を除く全地域で、北海道は主に札幌、旭川、函館に住む人が対象。その他の道内や沖縄、離島は、検体の返送到着まで48時間以上かかるため、サービスを利用できない。

 また、木下グループが10日にオープンした羽田空港第2ターミナルのPCR検査センターの予約も受け付ける。約15分で結果がわかる抗原検査「クイック検査」で、料金は1800円。

ピーチは無料、JALは2000円

 郵送のPCR検査は、ANAHD傘下のピーチが成田と関西発の国内線を対象に、無料で搭乗前の新型コロナウイルス検査を4月29日まで受け付けている。出発10日前まで申し込め、対象搭乗日は5月9日まで。

 JALは料金が2000円(税込)または2500マイルで、出発7日前まで申し込める。2020年10月からツアー商品の利用客向けにを提供し、今年3月からはJALのマイル制度「JALマイレージバンク(JMB)」会員にも拡大した。

関連リンク
ANA X
全日本空輸

各社の乗客向けPCR検査
[体験記]JAL、2000円でPCR検査 唾液採取し郵送(21年3月25日)
ピーチ、無料PCR検査延長 5月9日搭乗分まで、成田・関西発国内23路線(21年3月19日)

羽田にPCR検査センター
羽田空港、15分で抗原検査 木下グループが検査センター開設(21年4月8日)