ボーイング, 機体 — 2021年3月13日 17:57 JST

737MAX、米投資会社が24機発注

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 ボーイングは現地時間3月12日、マイアミを拠点とする投資会社777パートナーズから737 MAX 8(737-8)を24機受注したと発表した。契約には、60機の追加購入権が含まれる。

777パートナーズが発注した737 MAX 8=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 777パートナーズは2015年に設立された投資会社で、保険や航空など6分野に投資。航空分野では、LCC(ローコスト航空会社)にも投資している。

 737 MAXは墜落事故が2件起きたことから、墜落原因となった失速防止システム「MCAS: Maneuvering Characteristics Augmentation System(操縦特性向上システム)」を中心に、機体の改修が進められた。FAA(米国連邦航空局)が2020年11月18日に飛行停止命令を解除し、運航再開を認めたことから、米国の航空会社を中心に11月から発注が戻りつつある。

 737 MAXの標準型は、737-800の後継となる2016年1月に初飛行した737 MAX 8(737-8)で、メーカー標準座席数は1クラス189席。737-700の後継機でもっとも胴体が短い737 MAX 7(737-7、同172席)、737-900ERの後継となる737 MAX 9(737-9、同220席)、胴体長がシリーズ最長となる737 MAX 10(737-10、同230席)がある。

 ボーイングは運航再開と前後し、報道発表で737 MAX 8の型式を示す「737-8」表記を使い始めたが、ブランドとしては「737 MAX」を引き続き使用。今回の発表では、発表文の見出し(タイトル)に「737 MAX」を用いていたが、本文など見出し以外は「737-8」表記に統一され、「737 MAX」表記を最小限に抑えていた。一方、ウェブサイトでは「737 MAX 8」など従来の機種名で紹介している。

 ボーイングの民間航空機部門で、インドと東南アジア、アジア太平洋地域のマーケティングを担当するマネージング・ディレクター、デビッド・ショルティ氏は2月、Aviation Wireの取材に対し「737 MAX 8と737-8は同じ機体を指している。737 MAXの名称を変更するつもりはない」と応じている。

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