エアバス, エアライン, 機体 — 2019年6月17日 21:26 JST

ピーチ、A320neoとA321LR用エンジンにCFM製LEAP-1A採用 20年度から

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は現地時間6月17日、2020年度から順次導入を予定している8機のエアバスA320neoと2機のA321LRの計10機について、CFMインターナショナル製のエンジン「LEAP-1A」を選定したと、パリ航空ショーで発表した。LEAPエンジンの発注は日本の航空会社では初めてで、価格表ベースで総額2億9400万ドル(約319億5200万円)相当の契約になる。

LEAP-1Aエンジンを導入するピーチの井上CEO(中央右)とCFMインターナショナルのGael Meheust CEO(同左)とピーチの客室乗務員=19年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ピーチは現在運航している25機のA320ceo(従来型A320)のエンジンもCFM製で、CFM56を採用。今回のLEAP-1Aで同社製エンジンは2機種目となった。A320neoファミリーのエンジンは、LEAP-1Aと米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製「PW1100G-JM」の2機種から選べる。

 LEAP-1Aは燃費が従来型よりも15%向上。排出ガス中の二酸化炭素(CO2)や窒素化合物(NOx)も削減しており、低騒音化が計られている。

 ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「現在運航しているCFM56にトラブルがなく、素晴らしいパフォーマンスを発揮している。もしこの前提が崩れると、(運航品質の点で)アジアNo.1のLCCの座を狙うにあたり、達成できないリスクが予見される」と述べ、低燃費などの性能に加えて、安定した既存エンジンの運航実績が大きく影響したという。

 ピーチは2016年11月にA320neoを10機発注し、2018年7月にこのうち2機をA321LRに変更。2020年度から順次受領する。2019年1月29日には、ピーチの親会社であるANAホールディングス(ANAHD、9202)がA320neoを18機発注すると発表しており、この追加分は2021年度から受領する。これらの発注を合わせると、ピーチはA320neoを26機、A321LRを2機導入することになる。

 一方、同じくANAHD傘下の全日本空輸(ANA/NH)は、A320neoとA321neo用エンジンとしてPW1100G-JMを選定しており、グループ内で判断が分かれる形となった。

*井上CEOのインタビュー記事を後日掲載します。

LEAP-1Aエンジンの契約書にサインを交わすCFMインターナショナルのGael Meheust CEO(左)とピーチの井上CEO=19年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

LEAP-1Aエンジンの契約書にサインし握手を交わすCFMインターナショナルのGael Meheust CEO(左)とピーチの井上CEO=19年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ピーチが導入するLEAP-1Aエンジンの模型=19年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ピーチが導入するLEAP-1Aエンジンの模型=19年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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ピーチ・アビエーション
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