エアバス, エアライン, 機体 — 2019年1月11日 22:06 JST

デルタ航空、A220を15機追加発注 初のA220-300、20年受領

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 デルタ航空(DAL/DL)は現地時間1月9日、エアバスA220型機を15機追加発注したと発表した。発注済みの機体と合わせると90機になった。

デルタ航空が発注したA220-300のイメージイラスト(エアバス提供)

 A220は、ボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。Cシリーズは、CS100(100-135席)と、中胴が3.7メートル長いCS300(130-160席)の2機種が開発され、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称した。

 デルタは2016年4月に、A220-100(CS100)を75機発注。米国の航空会社では初のCシリーズ発注となった。追加発注分は同社初となるA220-300で、既存発注のうち35機もA220-300に変更した。今回の発注分を合わせると、A220-100が40機、A220-300が50機となる。2023年末までに、90機全機を受領する見通し。

 A220-100は、初号機(登録番号N101DU)を10月に加ケベック州ミラベルにある最終組立工場で受領。3クラス109席で、1列2席+2席のファーストクラスが12席、足元の広い「コンフォートプラス」が15席、1列2席+3席のエコノミークラスが82席で、シート背面に機内エンターテインメントシステム(IFE)を設置し、機内Wi-Fiサービスも提供する。

 米国内線で1月31日から運航開始を予定。ニューヨーク(ラガーディア)-ボストン線などに投入し、8月までに10路線へ投入を予定している。

 一方、A220-300は21席多い3クラス130席で、2020年から引き渡される見込み。エアバスは、米アラバマ州モビールにある最終組立工場に2番目の最終組立ラインを設け、A220-300の製造を計画している。デルタのA220-300も、アラバマで製造を予定している。

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デルタ航空
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