エアバスは現地時間12月19日、ウズベキスタンのカノット・シャルク(QNT/HH)がA321XLRを初受領したと発表した。中央アジアとCIS(独立国家共同体)で、同型機を運航する初の航空会社となり、国際路線拡充と機材近代化を目指す。

A321XLRを中央アジアで初受領したウズベキスタンのカノット・シャルク(エアバス提供)
米航空機リース大手エア・リース・コーポレーション(ALC)との長期リース契約で導入。座席数は2クラス190席で、ビジネスクラス16席とエコノミークラス174席となり、ビジネスクラスはフルフラットシートを採用している。エンジンはCFMインターナショナル製LEAP-1Aを選定した。
カノット・シャルクはA321XLRの導入により、アジア太平洋と欧州を結ぶ国際線ネットワークの拡大を進める。サンヤ、釜山、ブダペスト経由のニューヨーク線など、アジアと欧州の主要市場への新規就航を計画している。
A321XLRは世界最長の航続距離を誇る単通路機で、A321neoの航続距離を延ばした超長距離型。XLR(Xtra Long Range)は「超長距離」を意味し、最大11時間の飛行を燃料タンクの増設で実現し、航続距離にすると4700海里(約8704キロ)に達する。

カノット・シャルクのA321XLR(同社提供)
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Qanot Sharq
Airbus
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