スカイマーク(SKY/BC、9204)の本橋学社長は11月13日、次世代機ボーイング737 MAXの初号機が近く最終組立に入るとの見通しを明らかにした。計画通り2026年3月に初受領できる見込みだという。ボーイングは、737 MAXの生産レートを月産42機に引き上げる計画がFAA(米国連邦航空局)から承認されたと10月に発表しており、スカイマーク側の受け入れ準備も本格化する。

スカイマークが導入する737-10(手前)と737-8の模型=23年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
スカイマークは、現行機材737-800(1クラス177席)の後継機として、737 MAXのうち標準型の737-8(737 MAX 8)を13機、胴体長がもっとも長い737-10(737 MAX 10)を7機の計20機を導入予定。2026年3月の737-8初受領に向け、パイロットの訓練に使用するフルフライトシミュレーター(FFS)の導入などの準備を進めてきた。
本橋社長は「(初号機に)製造番号が付与され、進捗状況を確認できるようになった。まもなくファイナルアッセンブリー(最終組立)が開始されると認識している」と述べ、「3月に受領し、しっかり事業拡大につなげたい」と語った。
737 MAXの初号機を受領できると、今年度の機材は737-800が29機と737-8が1機の計30機。2026年度は32機、2027年度から2029年度は33機体制を計画しており、現行機の737-800は順次退役させる。
737-8は、リース導入の6機を3月から受領し、7機発注した購入機は2027年度に1機、2030年度から6機を順次受領する。座席数が約19%増えて1クラス210席となる737-10は、2027年度から7機を受領していく。
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