MRJ, エアライン, 機体 — 2016年1月29日 17:17 JST

ANA、MRJの領収検査開始 主翼骨格組立から

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 三菱航空機は1月29日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の量産初号機について、ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)による領収検査を開始したことを明らかにした。MRJの領収検査は今回が初めて。

MRJ量産初号機の主翼骨格組立を検査するANAの領収検査員(三菱航空機提供)

 領収検査は製造工程の中で検査ポイントを設け、胴体や主翼、尾翼などの構造組立の状態や各部位の結合状態、ぎ装状態などを、受領する顧客が行う立ち会い検査。MRJ初となる領収検査は13日に、主翼骨格組立を対象に三菱重工業(7011)の飛島工場で実施された。

 三菱航空機によると、ANAの領収検査員から「とてもきれいな機体で、丁寧に作られている」と評されたという。

 機体完成後は、地上検査と飛行検査を経て顧客へ引き渡される。2015年12月24日に三菱航空機が発表した計画では、ANAへの量産初号機引き渡しは2018年中ごろとなる見通し。ANAにとっては、4度目の延期となった。

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