MRJ, エアライン, 機体 — 2015年12月24日 15:59 JST

MRJの初号機、1年納入延期 18年中頃にANAへ

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 三菱航空機と三菱重工業(7011)は12月24日、国産初のジェット旅客機「MRJ」の引き渡し開始を2018年中ごろに延期すると発表した。量産初号機を受領する全日本空輸(ANA/NH)にとって4度目の延期となり、これまでの2017年4-6月期より1年遅れる。(ANAホールディングスのコメントを追加しました。15年12月24日 17:52)

MRJの納入時期について会見する三菱航空機の森本社長と岸副社長=12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 MRJは11月11日、飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が初飛行に成功。その後、19日に2回目の、27日に3回目の試験飛行を同じ機体で行っている。

 これまでの発表では、初号機は2016年4-6月期をめどに、米ワシントン州モーゼスレイクで飛行試験を開始。5機の飛行試験機で試験を進め、2017年前半には機体の安全性を証明する、国土交通省航空局(JCAB)による型式証明を取得し、2017年4-6月期に量産初号機をANAへ引き渡す計画だった。

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(9202)では、主に今後退役するボーイング737-500型機(126席)の運航路線に、MRJの投入を計画している。11月27日時点で737-500は18機保有しており、MRJは25機(確定15機、オプション10機)を2008年3月27日に発注している。

県営名古屋空港を離陸し初飛行するMRJの飛行試験初号機=11月11日9時35分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAホールディングスの片野坂真哉社長は、今年4月のAviation Wireのインタビューに対し、「“二度あることは三度ある”と言うが、だから三度あった。「四」ということわざはないので、4回目はないだろう」と、期待感を示していた。

 ANAホールディングスは24日、「初号機の納入が1年程先延ばしになったことは非常に残念だが、安全を第一に万全なる準備の上、完成度の高い機体が納入されることを願っている」とのコメントを発表した。同社は納期について「4-6月期から7-9月期になると理解している」との見解を示した。

*会見詳報「MRJはなぜ納入遅れになるのか」はこちら
*ANAホールディングスのコメントを最終段落に追加しました。

MRJの変更後の開発スケジュール(三菱航空機の資料から)

関連リンク
三菱航空機
三菱重工業

15年12月24日会見の詳報
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1年前にロールアウト
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【お知らせ】
見出しと1段落目を「2018年4-6月期」から「2018年中頃」に変更しました。