エアライン, 業績, 解説・コラム, 需要, 需要実績 — 2026年2月2日 09:27 JST

ANA、純利益3.9%増1392億円 通期予想は据え置き=25年4-12月期

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 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の2025年4-12月期(26年3月期第3四半期)連結決算(日本基準)は、純利益が前年同期比3.9%増の1392億3500万円となり、売上高は同期で過去最高を記録した。通期業績予想は据え置き、純利益1450億円を見込む。

—記事の概要—
FSC
LCC
財務・為替
26年3月期予想

FSC

25年4-12月期の純利益が1392億円となったANAホールディングス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 4-12月期の売上高は10.3%増の1兆8773億8400万円、営業利益は5.6%増の1807億1400万円、経常利益は0.6%増の1826億2100万円で増収増益。売上高は第3四半期として過去最高を更新した。好調な訪日需要とレジャー需要が業績を牽引した。

 営業費用は10.8%増の1兆6966億円で、営業利益率は0.4ポイント低下し9.6%。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は12.7%増の3492億円、空港使用料は13.1%増の924億円、整備部品・外注費は5.3%増の1863億円、人件費は7.1%増の1842億円だった。

 売上高のうち、ANAを中核とするFSC(フルサービス航空会社)事業は、国際旅客が6.3%増の6390億円、国内旅客が5.4%増の5640億円、国際貨物が3.4%減の1384億円、国内貨物が1.0%減の173億円。7月から連結子会社となったNCA(日本貨物航空)の収入は753億円となった。

 国際旅客は、有償旅客数が11.7%増の664万4000人、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は7.4%増の462億1600万座席キロ、有償旅客を運んだ距離を示すRPK(有償旅客キロ)は12.2%増の379億500万人キロ、ロードファクター(座席利用率、L/F)は3.5ポイント上昇し82.0%だった。旅客収入を有償旅客数で割った単価は4.9%減の9万6183円、ASKで割ったユニットレベニューは1.0%減の13.8円、RPKで割ったイールドは5.2%減の16.9円となった。

 国内旅客は、有償旅客数が3.7%増の3454万3000人、ASKは0.8%減の351億4800万座席キロ、RPKは4.3%増の277億5300万人キロ、L/Fは3.8ポイント上昇し79.0%となった。単価は1.7%増の1万6328円、ユニットレベニューは6.2%増の16.0円、イールドは1.1%増の20.3円だった。

LCC

 LCC(低コスト航空会社)事業の売上高は、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)が2.2%減の1009億円、エアージャパン(AJX/NQ)によるAirJapan便は14.2%増の90億円となった。

 ピーチは、旅客数が1.6%増の699万人、ASKは5.7%増の99億5400万座席キロ、RPKは3.8%増の82億9700万人キロ、L/Fは1.5ポイント低下し83.4%となった。単価は3.7%減の1万4434円、ユニットレベニューは7.4%減の10.1円、イールドは5.7%減の12.2円だった。

 AirJapan便は、旅客数が13.5%増の33万6000人、ASKは4.5%増の17億座席キロ、RPKは7.4%増の11億2800万人キロ、L/Fは1.8ポイント上昇し66.4%となった。単価は0.7%増の2万6871円、ユニットレベニューは9.4%増の5.3円、イールドは6.3%増の8.0円だった。

財務・為替

 有利子負債は1兆1882億円で、2025年3月末から1607億円減少した。自己資本比率は37.7%で同6.4ポイント上昇。第1回社債型種類株式(1950億円)の発行などで財務基盤が改善した。

 為替と燃油の第3四半期累計実績は、為替レートが1米ドル148.1円、燃油費はドバイ原油が1バレル68.2米ドル、シンガポールケロシンが同85.4米ドルとなった。

26年3月期予想

 2026年3月期の通期予想は、前回2025年10月30日の発表を据え置き。売上高は2025年3月期比9.6%増の2兆4800億円、営業利益が1.7%増の2000億円、経常利益が3.0%減の1940億円、純利益が5.2%減の1450億円を見込む。

 下期の想定為替レートは1米ドル150円。燃油費はドバイ原油が1バレル75米ドル、シンガポールケロシンは同90米ドルで計画している。

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