エアバス, エアライン, 機体 — 2015年5月7日 20:45 JST

スカイマーク、予約センターもA330から”決別” 5月から電話番号変更

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 民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)は、予約センターの電話番号を5月1日から変更した。従来は全席にシートピッチの広い座席を導入したエアバスA330-300型機(271席)にちなんで末尾が「330」だったが、「283」でツバサと読ませる番号に刷新。電話番号もA330から決別した。

羽田から米国へ向かうスカイマークのA330=4月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新番号は、予約や運航状況の案内が0570-039-283(サンキューツバサ)、直前予約専用が0570-055-283(ゴーゴーツバサ)で、いずれも全国共通。IP電話や国際電話などで上記2つの電話番号が利用できない場合の番号や、耳や言葉の不自由な利用者専用のFAX予約番号も末尾に「283」を付けて統一した。電話の営業時間は午前9時から午後7時30分までで、年中無休。

 従来の電話番号は2014年10月1日から導入。予約や運航状況の案内と直前予約の両番号は、末尾がともに「330」だった。

 同社はA330を2014年6月から、羽田-福岡線を皮切りに導入。今年1月28日の経営破綻を機に、1月末で受領済みの5機全機の運航を停止した。その後、3月下旬から4月上旬にかけて、リース会社へ返却された。羽田空港からフェリー(回送)時には、登録番号が初号機はJA330AからN113NTに、2号機はJA330BからN114NTに、3号機はJA330DからN115NTに、4号機はJA330EからN116NTに、5号機はJA330FからOE-IDIにそれぞれ変更された。

 SKYは4月22日、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)から最大19.9%の出資を受けると発表。社長はANAHDが指名する。

 この出資により、SKYなど1990年代から規制緩和で誕生した「新規航空会社」と呼ばれる中堅航空会社は、4社すべてがANAHDから出資を受けて経営を立て直すことになる。先行する3社は再建後にANAとコードシェアを実施し、各種システムもANA系のものを導入しており、実質的にANA系の運航会社となっている。

 独立系での再生を目指したSKYも3社と同様の道を辿ることになり、大手から独立した新規航空会社は事実上消滅する。

予約センターの電話番号
予約や運航状況の案内:0570-039-283(サンキューツバサ)
直前予約専用:0570-055-283(ゴーゴーツバサ)
IP電話や国際電話などで予約番号が利用できない場合:050-3786-0283
耳や言葉の不自由な利用者専用FAX予約番号:0570-007-283

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