エアバス, エアライン, 機体 — 2015年3月10日 12:05 JST

ベトナム航空のA350 XWB、ロールアウト アジア初

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスは現地時間3月9日、ベトナム航空(HVN/VN)向けA350-900の初号機をロールアウト(完成披露)したと発表した。

ロールアウトしたベトナム航空向け初号機のA350 XWB=3月6日 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 仏トゥールーズで3月6日に披露した。今後、エンジンの搭載、客室内とコックピット装備を設置。地上試験や飛行試験を実施する。引き渡しは今年中ごろの見込み。アジアの航空会社としては同型機を初めて受領する。

 HVNは同型機を14機導入予定。うち10機は自社購入で、4機はリースで導入する。初号機はオランダの航空機リース会社、エアキャップがリースする。ハノイ-パリ線など、長距離路線への投入を予定している。

 A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が276席、A350-900が315席、A350-1000が369席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。2月末現在、40顧客から780機を受注している。

 2014年7月から8月にかけて、世界14都市で実施した路線実証飛行試験を終了。商業飛行時の運用性を実証した。同年11月19日にはアジアを歴訪するデモ飛行ツアーの一環として羽田に初飛来した。

 初号機は2014年12月、カタール航空(QTR/QR)が受領。今年1月からドーハ-フランクフルト線に投入している。日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。

ロールアウトしたベトナム航空向け初号機のA350 XWB=3月6日 PHOTO: P. MASCLET, Master Films/Airbus

関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
ベトナム航空
AerCap

ベトナム航空のA350 XWB関連記事
エアバス、ベトナム航空A350初号機の主要組立完了(14年10月30日)
エアバス、A350 XWB最終組立開始 ベトナム航空向け、アジア初(14年10月2日)

A350 XWB関連記事
エアバス、カタール航空にA350 XWB初号機納入 1月からフランクフルト線(14年12月23日)
「静かで快適」は本当? エアバスA350に乗ってみた(14年11月21日)
鳥の羽に近い翼を持つ最新鋭機 写真特集・羽田に舞い降りたエアバスA350(14年11月19日)
エアバスA350、羽田に初飛来 JALが56機導入(14年11月19日)
「A350は快適性も優れている」 エアバス社マーケティング責任者、バウザー氏に聞く(14年7月23日)
軽やかに舞うエアバスA350 写真特集・ファンボロー2014展示飛行(2)(14年7月23日)

写真特集・エアバスA350 XWB
最新鋭機はエコノミーもゆったり 機内編(14年11月25日)
翼端が特徴的な最新鋭機 機体編(14年11月25日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post