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ベトナム航空のA350 XWB、ロールアウト アジア初

 エアバスは現地時間3月9日、ベトナム航空(HVN/VN)向けA350-900の初号機をロールアウト(完成披露)したと発表した。

ロールアウトしたベトナム航空向け初号機のA350 XWB=3月6日 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 仏トゥールーズで3月6日に披露した。今後、エンジンの搭載、客室内とコックピット装備を設置。地上試験や飛行試験を実施する。引き渡しは今年中ごろの見込み。アジアの航空会社としては同型機を初めて受領する。

 HVNは同型機を14機導入予定。うち10機は自社購入で、4機はリースで導入する。初号機はオランダの航空機リース会社、エアキャップがリースする。ハノイ-パリ線など、長距離路線への投入を予定している。

 A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が276席、A350-900が315席、A350-1000が369席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。2月末現在、40顧客から780機を受注している。

 2014年7月から8月にかけて、世界14都市で実施した路線実証飛行試験を終了。商業飛行時の運用性を実証した。同年11月19日にはアジアを歴訪するデモ飛行ツアーの一環として羽田に初飛来した。

 初号機は2014年12月、カタール航空(QTR/QR)が受領。今年1月からドーハ-フランクフルト線に投入している。日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。

ロールアウトしたベトナム航空向け初号機のA350 XWB=3月6日 PHOTO: P. MASCLET, Master Films/Airbus

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エアバス・ジャパン [2]
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