MRJ, 業績, 機体 — 2018年7月2日 07:16 JST

三菱航空機、債務超過1100億円 18年3月期純損失590億円、MRJ開発費膨らむ

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 リージョナルジェット機「MRJ」を開発する三菱航空機が6月29日に公表した第11期決算公告によると、2018年3月期通期の純損益は589億6200万円の赤字(17年3月期は511億8700万円の赤字)だった。

MRJの開発コストがかさみ18年3月期は1100億円の債務超過となった三菱航空機=18年6月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 営業損益は559億5500万円の赤字(同494億3600万円の赤字)、経常損益は589億5400万円の赤字(同511億7900万円の赤字)。貸借対照表によると、純資産合計は1100億4600万円のマイナス(同510億8300万円のマイナス)となり、債務超過だった。

 現在の確定発注は213機で、ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)への初号機納入は、5度の納入延期により2020年半ばを目指す。親会社の三菱重工業(7011)の宮永俊一社長は5月8日に、資本増強などにより、今年度内に三菱航空機の債務超過を解消する姿勢を示した。

 MRJは、メーカー標準座席数が88席の「MRJ90」と、76席の「MRJ70」の2機種で構成。三菱航空機は現地時間6月27日から28日にかけて、ワシントン州モーゼスレイクにあるMRJの飛行試験拠点「モーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)」と飛行試験の様子を、報道関係者に初公開した。

 今月16日からロンドン近郊で開かれるファンボロー航空ショーでは、ANA塗装を施した3号機(登録番号JA23MJ)を持ち込む予定。同機は昨年開かれたパリ航空ショーに初出展されたが、この時は地上展示のみだった。

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