エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2017年10月12日 19:33 JST

ボーイング幹部、”797″の市場規模4000機 「アジアが潜在需要No.1」

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 ボーイングの民間航空機部門マーケティング担当バイス・プレジデントのランディ・ティンゼス氏は10月12日、次世代小型機737 MAXと、中大型機787の間に位置する「MOM(ミドル・オブ・ザ・マーケット)」に投入を検討している機体「NMA(New Middlesize Airplane)」について、「4000機を若干上回る市場がある」との見方を都内で示した。

NMAついて説明するボーイングのランディ・ティンゼス氏=17年10月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 NMAは、北米の航空会社を中心に需要がある中型機757の後継機とされるもので、メディアの間では、787に続く「797」が割り当てられるのではないかとみられている機体。6月のパリ航空ショーでローンチが発表された、ボーイング最大の単通路(ナローボディー)機737 MAX 10と、双通路(ワイドボディー)機の中では小型となる787-8の間に位置するサイズで、2クラス約200席の757-200や、同250席の757-300の置き換え需要が期待できる。

 757は現在、米国の航空会社が米大陸横断路線や国内線に投入している事例が目に付く。

 ティンゼス氏は、「約50社の顧客と話し合ってきた。顧客の要望は、737 MAX 10より座席数が多く、(787のような)ワイドボディー機ほどのコストがかからないものだ」と述べ、「757よりも座席数が20%多く、航続距離は25%長い機体」(ティンゼス氏)を求めているという。

 ティンゼス氏は、「この機体を製造する技術はすでにある。どの機体もそうだが、ビジネスとして成立する必要がある。787のプログラム・リーダーだった(バイス・プレジデントの)マーク・ジェンクスをリーダーとして、(NMAプログラムの)オフィスを先月立ち上げた」と語った。

 「潜在需要はアジアがNo.1だと思っている。例えば中国の国内線市場や、アジア域内を結ぶ路線の市場だ」と、NMAの市場としてアジアが有望であるとの見方を示した。

 Aviation Wireの取材では、NMAの就航時期について、ボーイングは2025年を念頭に置いており、ビジネスが成立するとなれば、2019年までにはローンチカスタマーが発表され、開発が始まりそうだ。

関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン

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