エアライン — 2016年7月18日 13:23 JST

羽田空港、運用再開 ハワイアン機緊急着陸

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ハワイアン航空(HAL/HA)の羽田発ホノルル行きHA458便(エアバスA330-200型機、登録番号N395HA)が7月18日午前1時30分すぎに緊急着陸した羽田空港は、閉鎖していたC滑走路の運用を午前10時45分に再開した。

緊急着陸したハワイアン航空機が移動し整備作業が進む羽田空港C滑走路=16年7月18日午前9時47分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 HA458便は17日午後11時50分、羽田空港143番スポットから出発。太平洋上で油圧系統の数値が低下している警告が出たことから、羽田へ引き返した。18日午前1時32分にC滑走路(RWY34R)へ着陸したが、油漏れが発生しタイヤがパンクしたことから、午前9時30分ごろまで滑走路にとどまっていた。乗客280人(うち幼児4人)と乗員13人の計293人にけがはなかった。

 滑走路上で8本ある主脚のタイヤのうち、6本を交換して駐機場へ移動。整備作業が行われている。

 ハワイアン航空によると、パンクしたタイヤは4本で、残り4本も一部損傷がみられたという。A330の主脚は左右1つずつで片側4輪。タイヤを交換したJALエンジニアリング(JALEC)を傘下に持つ日本航空(JAL/JL、9201)によると、片側4輪のうち3本のタイヤが正常であれば、機体を牽引できるという。当該機は全日本空輸(ANA/NH)の牽引車に牽引され、滑走路から駐機場へ移された。

 機体が滑走路に長時間とどまったことから、羽田を発着する国内線にも影響が出た。日本航空(JAL/JL、9201)によると、午前9時20分に羽田を出発する予定だった福岡行きJL311便など14便が欠航。約1990人に影響が出た。このほかの航空会社でも遅れが出るなど影響が及んだ。

 ハワイアン航空では代替機を手配しており、18日中には乗客を乗せて再出発できる見通しだという。

羽田空港に緊急着陸し駐機場へ移されたハワイアン航空のA330=16年7月18日午前10時8分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
ハワイアン航空
運航の見通し(JAL)
運航の見通し(ANA)
スカイマーク
運航状況(スターフライヤー)
運航の見通し(エア・ドゥ)
運航状況・運航の見通し(ソラシド エア)
特別な運航情報について(日本トランスオーシャン航空)

緊急着陸のハワイアン航空機、機体中央から油漏れ(16年7月26日)
ハワイアン航空機、羽田に緊急着陸 国内線に影響(16年7月18日)
ハワイアン航空、羽田-コナ12月から 週3往復、ホノルル週4往復(16年7月8日)
ハワイアン航空、新ビジネスクラスのA330初受領 今秋から本格導入(16年5月26日)
ハワイアン航空、成田就航へ 16年7月から(15年12月1日)

【お知らせ】
タイヤの損傷度合いを追記しました。(16年7月18日 14:15 JST)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post