エアバス, エアライン, 機体 — 2016年7月26日 23:50 JST

緊急着陸のハワイアン航空機、機体中央から油漏れ

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 ハワイアン航空(HAL/HA)は、7月18日に羽田空港へ緊急着陸した羽田発ホノルル行きHA458便(エアバスA330-200型機、登録番号N395HA)について、機体中央部分から油が漏れていたことを公表した。

羽田空港に緊急着陸したハワイアン航空のA330=16年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ハワイアン航空によると、機体に3系統ある油圧装置のうち、1系統の作動油が機体中央部にある高圧マニホールドから漏れた。これにより、コックピット内にある油圧系統の計器に数値の低下を示す警告が出たことから、太平洋上で羽田空港へ引き返した。

 HA458便は17日午後11時50分、乗客280人(うち幼児4人)と乗員13人の293人を乗せ、羽田から出発。18日午前1時32分にC滑走路(RWY34R)へ緊急着陸したが、油漏れのほかにタイヤがパンクしたことから、午前9時30分ごろまで滑走路にとどまっていた。乗客乗員にけがはなかった。

 緊急着陸時にパンクしたのは、左右の主脚に4本ずつ計8本あるタイヤのうち4本。メインのブレーキ装置は油圧の数値が低下していたことから、機長が着陸後に予備ブレーキを使用して停止させた。この際、主脚のタイヤがロックする「スキッド状態」で停止したため、パンクしたという。

 滑走路から機体を移動させるにあたり、主脚のタイヤを6本交換。牽引車で機体を牽引し、駐機場へ移した。

 当該機は油漏れの修理とブレーキを交換後、20日午後4時54分にフェリー(回送)便として羽田を出発し、ホノルル空港へ向かった。

 18日はHA458便が深夜に緊急着陸後、C滑走路が午前10時45分に運用を再開するまで閉鎖された。この影響で、羽田を発着する国内線に欠航や遅延が発生した。

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