エアバス, エアライン, 機体 — 2016年5月26日 12:30 JST

ハワイアン航空、新ビジネスクラスのA330初受領 今秋から本格導入

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 ハワイアン航空(HAL/HA)は、ビジネスクラスに新フルフラットシートを導入したエアバスA330-200型機の改修初号機(登録番号N385HA)を、現地時間5月23日に受領した。

*実機の日本公開時の記事はこちら

ビジネスクラスの新フルフラットシートを導入したA330の機内に立つハワイアン航空の客室乗務員(同社提供)

ビジネスとプレミアムエコノミーの間に設けられた星座模様のパネル(ハワイアン航空提供)

 A330は羽田-ホノルル線など長距離国際線用の機材。新シートはイタリアのシートメーカー、オプティメレスとの共同開発で、ポルトローナ・フラウ製の皮など高級素材を採用する。夫婦や恋人同士、家族連れの利用を想定し、シート配列は1列2-2-2席で計18席とした。

 新シートは長さ193センチ(76インチ)、幅52センチ(20.5インチ)のフルフラット・ベッドになる。竹をイメージしたディバイダー(仕切り)などでプライバシーを確保しながらも、隣席と話しやすいようにした。シートには次世代大型タブレットが付属しており、乗客が手もとで使用したり、据え置いて使える。電源コンセント1つと、充電用USB端子を2つ用意した。

 光ファイバーのライトで、冬に北半球に出現する星団「マカリイ」を表現。プレアデス星団や欧米で「7人の姉妹」として知られるマカリイは、ハワイアン航空によると、古代ポリネシア人の太平洋航海を導く道具の役割を果たしたという。これにあやかり、A330の改修初号機は「マカリイ」と命名された。

 新仕様機は既存機より16席減の278席で、ビジネス18席、プレミアムエコノミー68席、エコノミー192席。ハワイアン航空によると、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーの間には星座模様のパネルを設け、ハワイらしい大地や砂、海をモチーフとした自然なデザイン、天然素材を取り入れたという。

 6月から米国西海岸路線で試験的に投入し、今秋から本格導入を開始。2018年前半を目途に改修を終える。日本路線への導入時期は未定。

 ハワイアン航空の日本路線は3路線で、ホノルルから羽田と関西、札幌へ就航。羽田には2010年11月、関西には2011年7月、札幌には2012年10月から乗り入れている。現地時間7月22日からは成田へ新たに就航する。また、ハワイ島コナから羽田への乗り入れを、深夜便で10月以降開始する見通し。

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