エアライン, 官公庁, 空港 — 2016年4月18日 20:20 JST

台北からの乗客50人、審査通過せず入国 バニラエア、成田着便で

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 4月17日午後10時すぎ、バニラエア(VNL/JW)の台北発成田行きJW104便の乗客のうち、一部の利用者が入国手続きをしない状態で入国した。成田空港での誤誘導が原因で、バニラエアは当該客に連絡し、空港に戻り入国審査を通過するよう呼びかけている。

*報告書を提出(記事はこちら)。

セントレアにダイバート

台北からの到着便で誤誘導が発覚したバニラエア=15年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 手続きしないで入国したのはJW104便の利用者159人のうち50人で、日本人41人、外国人9人。このうち43人(日本人38人、外国人5人)は18日午後2時現在、手続きを完了していない。

 運航スケジュールによると、JW104便は台北を午後0時45分に出発し、成田には午後5時に到着する。17日は台北を午後0時54分に出発したものの、成田空港での強風により中部空港(セントレア)に目的地変更(ダイバート)した。

 17日は強風により、関東各地で大荒れとなった。午後4時には成田空港で南西の風、秒速14.4メートルを観測した。

 中部には午後6時33分に到着し、燃料を補給後の午後8時20分、成田に向けて出発した。JW104便は午後9時45分、成田に到着。利用者はバス3台で到着ゲートに向かった。

乗客の申告で発覚

 通常、国際線の利用者は1階の国際線バスゲートに到着する。その後、2階の入国審査場に移動し、1階の国際線専用の手荷物引渡場と税関を通過し、一般エリアに入る。一方、国内線利用者は1階の国内線バスゲートに到着。国内線専用の手荷物引渡場を通過して、一般エリアに入る。

 JW104便利用者のバスは、国際線搭乗口ではなく、3台すべてが国内線搭乗口に到着。乗客は国内線専用の手荷物引渡場を通過し、一般エリアに出た。このうち数人が2階の同社チェックインカウンターに対し、入国審査場を通過していないことを申告し、発覚した。

成田空港第3ターミナルの旅客動線(成田空港提供、Aviation Wire作成)

 手続きしないで入国した50人以外の乗客109人は国内線到着バスゲートに戻り、バスで国際線バスゲートに引き返した。その後、入国審査を受け一般エリアに入った。

 審査未通過の50人のうち、日本人3人は直後に手続きを完了し、入国した。その後、47人のうち外国人4人が、18日午後2時までに入国審査を済ませた。

関連リンク
バニラ・エア
成田空港第3ターミナル
入国管理局

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