ボーイングが現地時間10月27日に発表した2026年7-9月期(第3四半期)決算は、純損益が1億1600万ドルの赤字(前年同期は53億3900万ドルの赤字)で、3四半期連続の最終赤字となったものの、赤字幅が大幅に縮小した。売上高は7四半期連続で前年同期を上回り、今回の増収には防衛・サービス部門の取扱量増加などが寄与した。営業損益は前年同期の赤字から黒字に転じた。主力小型機の737 MAXは、型式証明の取得が遅れていた737-7(737 MAX 7)と737-10(737 MAX 10)が認証を取得した。

民間機部門の赤字が続くボーイング=26年9月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
売上高は前年同期比4%増の241億8800万ドル。営業損益は3億5400万ドルの黒字(同47億8100万ドルの赤字)、年金や退職給付の費用に関する会計上の調整を除外した中核営業損益は2億400万ドルの黒字(同50億4900万ドルの赤字)だった。
民間航空機部門は、売上高が3%減の107億2000万ドルで、営業損益は6億9700万ドルの赤字(同53億5300万ドルの赤字)。7-9月期の納入機数は前年同期比1機増の161機で、737は124機(前年同期121機)、787は22機(同24機)だった。前年同期は777Xの型式証明遅延に伴い、49億ドルの税引前損失を計上していた。
737 MAXは月産47機の生産体制の安定化を進めている。ファミリーのうち737-7は7-9月期にFAA(米国連邦航空局)から型式証明の変更承認(ATC)を取得し、737-10は10月に取得した。787は月産8機で生産が安定している。開発中の次世代大型機777Xは、777-9の認証飛行試験を進めており、2027年の初号機納入を見込む。
防衛・宇宙・セキュリティ(BDS)部門は、売上高が15%増の79億3500万ドル、営業利益が4.32倍の4億9200万ドル。営業利益率は6.2%で、HRL Laboratoriesの売却益2億5200万ドルや事業運営の改善などが寄与した。また、米海軍の次世代戦闘機F/A-XXの設計・製造・納入を担う企業に選定された。グローバルサービス部門は、売上高が4%増の55億7400万ドル、営業利益が9%増の10億1900万ドルだった。
営業キャッシュフローは前年同期比33%増の14億9600万ドル。設備投資額を差し引いたフリーキャッシュフローは4億6400万ドルのプラス(同2億3800万ドルのプラス)だった。9月末の現金・市場性有価証券は207億ドルで、6月末から7億ドル増加した。
全社の受注残は金額ベースで過去最高の7450億ドル。民間航空機部門は7-9月期に純受注300機を獲得し、受注残は6300機超、金額ベースでは過去最高の6120億ドル相当となった。防衛・宇宙・セキュリティ部門も過去最高の1010億ドルだった。F/A-XXは選定・評価の審査手続きが完了しておらず、受注残に含まれていない。
ボーイングのケリー・オルトバーグ社長兼CEO(最高経営責任者)は、737-7と737-10の認証取得や米海軍の次世代戦闘機への選定について「改善を積み重ねていく上で重要な一歩だ」とコメント。「まだ取り組みは終わっていない」と述べ、安全と品質への注力を続ける姿勢を示した。
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Boeing
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