エアライン, ボーイング, 官公庁, 機体, 解説・コラム — 2026年10月21日 06:50 JST

「最大の737MAX」737-10、FAAから型式証明取得 スカイマークも導入

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 ボーイングは現地時間10月20日、小型機737 MAXファミリーで胴体がもっとも長い737-10(737 MAX 10)が、FAA(米国連邦航空局)の修正型式証明を取得したと発表した。FAAは737-10の製造も承認しており、ボーイングは今後数カ月以内に納入を開始する見通し。今回の認証取得で、737 MAXは全機種の型式証明がそろった。

737-10の飛行試験機=22年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
・737 MAX全機種の認証完了
・改良型迎角システムなど安全対策
・スカイマークが14機導入

737 MAX全機種の認証完了

 FAAは、737-10の機体設計が適用される安全基準を満たしていることを確認し、既存の737の型式証明を拡張する修正型式証明(ATC)を発行した。併せて、生産制限記録(PLR)を更新し、737-10の製造を承認した。ボーイングは初納入先の航空会社や具体的な引き渡し日を明らかにしていない。

737-10飛行試験機=23年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 737 MAXは737NG(次世代737)の後継となる小型単通路機で、737-7、737-8、737-8-200、737-9、737-10の5機種をそろえる。2026年8月にはシリーズ最小型の737-7がFAAから修正型式証明を取得しており、残る737-10の認証取得が課題となっていた。

 737-10の最大座席数は1クラス230席で、一般的な2クラス構成では185-210席を想定する。全長は43.8メートルで、標準型737-8より4.3メートル長い。最大航続距離は3100海里(5740キロ)となる。

改良型迎角システムなど安全対策

 737-10は、安全性向上策として改良型迎角システム(eAoA)を採用する。迎角は機体と周囲の気流のなす角度で、機首の左右にあるセンサーで検出する。2018年と2019年に発生した737 MAXの墜落事故では、迎角センサーの異常が事故につながる一連の要因の一つとなった。改良型システムは5種類の監視機能を備え、センサーの異常を検知すると、誤ったデータが他のシステムに伝わるのを防ぐ。操縦席には異常を知らせる表示機能を設けるほか、不要な失速警報による操縦桿の振動を停止できるスイッチも追加する。ボーイングは改良型システムを737 MAXファミリー全体の標準装備とし、既存機にも改修によって適用する計画を示している。

737-10飛行試験機のコックピット=23年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 FAAは今回の認証に際し、2020年に制定された米国の航空機認証安全法(ACSAA)と、NTSB(米国家運輸安全委員会)の勧告を踏まえた安全性向上策を求めた。ボーイングによると、737-10は同法の要求事項を全面的に適用して認証を取得した初の民間航空機となった。同法では、安全性評価や人的要因に関する評価の文書化などが強化されている。

 認証プログラムでは1000回近くの飛行試験を実施し、累計飛行時間は2000時間を超えた。地上試験も1000時間に上り、認証プログラムでは数万ページに及ぶ文書を扱い、FAAとの公式審査会議も長時間にわたった。ボーイングが現地時間7月28日に発表した認証飛行試験の終了時点では、976回、累計2060時間超の飛行試験と約1040時間の地上試験を実施。主脚や濡れた滑走路での制動、エンジン防氷システム、改良型迎角システムなどを検証した。

スカイマークが14機導入

 737-10は世界30社超の顧客から計1555機を受注しており、737 MAXファミリー全体の受注残の30%超を占める。737 MAX全体では累計7350機を受注し、2026年9月末までに2500機近くを納入している。

 日本の航空会社では、スカイマーク(SKY/BC、9204)が737-10を14機導入する計画。東京センチュリー(8439)傘下の米航空機リース会社アビエーション・キャピタル・グループ(ACG)が現地時間7月20日に発表した7機のリース契約では、初号機を2028年に引き渡す見通しを示していた。スカイマーク向け737-10の座席数は1クラス207席で、737-8や現行の737-800の同177席より30席多い。羽田-福岡線などの国内幹線への投入を計画している。スカイマークは、737-8も13機導入する計画で、737 MAXは2機種合わせて27機を契約済み。

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Boeing
ボーイング・ジャパン

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