機体, 解説・コラム — 2026年9月10日 13:20 JST

ホンダジェット生みの親・藤野氏、米航空工学賞 10/4に授賞式

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 小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」を開発した藤野道格氏が、米国の航空工学賞の2026年受賞者に選ばれた。ホンダジェットを市場投入するまでの設計や製造、実験による検証、飛行試験が評価された。

NAEの2026年航空工学賞に選ばれたホンダジェット開発者の藤野道格氏=25年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 米国のNAE(National Academy of Engineering)が現地時間9月8日(日本時間9日)に発表した。賞は「J. C. Hunsaker Award in Aeronautical Engineering」で、藤野氏はホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)前社長兼CEO(最高経営責任者)。10月4日にワシントンD.C.で開かれるNAEの年次総会で授賞する。

 同賞は、Jerome C. Hunsaker教授夫妻が創設し、航空工学分野で優れた功績を挙げた人を表彰する。賞金は5万ドル。

 藤野氏はHACIの創業社長兼CEOとして、ホンダジェットの開発や事業化、世界展開を主導した。エンジンを主翼上面に配置する形態の最適な位置を見いだして実証したほか、自然層流を採り入れた主翼や胴体形状、複合材胴体構造などを開発。NAEによると、主翼上面エンジン配置は抗力低減や燃費改善、客室騒音の低減、客室空間の拡大につながる。

 藤野氏は本田技研工業(7267)で航空機の研究開発に携わった。Honda R&D Americas Inc.では副社長兼HondaJetプロジェクトリーダーを務め、ホンダジェットのコンセプト設計から実験による検証、飛行試験までを指揮した。ホンダジェットは2015年にFAA(米国連邦航空局)の型式証明を取得し、世界で引き渡しを開始した。

 2024年には、航空分野で顕著な功績を残した人に贈られるダニエル・グッゲンハイム・メダルを日本人では初めて受賞。ライト兄弟のオーヴィル・ライトや、ボーイングの創業者ウィリアム・ボーイングが過去に受賞している。2017年には、NAEのInternational Memberに選出されている。

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