日本航空(JAL/JL、9201)は4月30日、ライフネット生命保険(7157)と資本業務提携契約を締結した。JALはauフィナンシャルホールディングス(auFH)が保有するライフネット生命株式1472万6100株を取得する予定で、持株比率は18.32%となる見通し。関係当局の承認などを前提に、6月下旬をめどに取得する。

JALとライフネット生命の主な取り組み(両社資料から)

ライフネット生命保険と資本業務提携を締結したJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
両社は、JALのブランド力や顧客基盤、マイルなどを活用した保険商品の開発に向け、検討・協議する。マイルを活用した保険商品の共同開発・販売や、JALグループ向け団体保険の共同開発も検討する。JALグループが募集代理店となり、ライフネット生命の保険商品を販売する体制も構築する。
JALは「JALグループ経営ビジョン 2035」のもと、航空事業で培った安全・安心の価値を、マイル/金融・コマースなど非航空領域へ広げる方針を掲げている。日常生活やライフステージに応じたサービスを提供し、マイルを「ためる」「つかう」場面を広げる「JALマイルライフ」を進めている。
JALのマイル制度「JALマイレージバンク(JMB)」会員は今年3月末時点で約4100万人。ライフネット生命は、オンライン生命保険会社として保険商品を提供しており、パートナー提携のノウハウを持つ。両社は、JALの顧客基盤やマイルと、ライフネット生命の保険商品開発やオンライン販売のノウハウを組み合わせる。
グループCFO(最高財務責任者)を務める斎藤祐二副社長は30日の決算会見で、生活の中でマイルをためる・使う場面を広げる上で、金融領域が重要だと説明した。生命保険もその一つと位置づけ、ライフネット生命については「既存の生命保険の会社よりも比較的柔軟に、色々な商品を顧客のニーズに合わせて提供している会社」だとした。JALのマイルなどを組み入れた新商品の開発を目指すため、単なる業務提携にとどめず、資本業務提携に踏み込んだという。
JALが同日発表した2026年3月期通期連結決算(IFRS)は、売上収益が前期比9.1%増の2兆125億1500万円、EBIT(財務・法人所得税前利益)は26.4%増の2180億400万円、純利益は28.6%増の1376億400万円だった。このうち、マイル/金融・コマース事業の売上収益は10.9%増の2222億円、EBITは19.5%増の455億円となった。JALカード決済額の増加に加え、事業投資や海外提携を通じてマイル発行機会が広がった。
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