エアバスが現地時間4月28日に発表した2026年1-3月期連結決算は、純利益が前年同期比26%減の5億8600万ユーロ(約1097億円)だった。民間機の納入が前年同期を下回ったことなどで減収減益となった。2026年12月期の引き渡しは870機前後を見込んでおり、調整後EBIT(財務・法人所得税前利益)は75億ユーロ程度を想定している。

26年1-3月期の純利益が26%減となったエアバス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
売上高は7%減の126億5100万ユーロ。調整後EBITは3億ユーロ(前年同期は6億2400万ユーロ)、EBIT(財務・法人所得税前利益)は2億2400万ユーロ(同4億7300万ユーロ)だった。
顧客向け融資前のフリーキャッシュフロー(FCF)は24億8500万ユーロのマイナスとなり、前年同期の3億1000万ユーロからマイナス幅が拡大した。民間機納入の低水準に加え、増産に伴う計画的な在庫積み増しが響いた。
民間航空機部門の売上高は11%減の84億3600万ユーロ、調整後EBITは8100万ユーロ(前年同期は4億9400万ユーロ)だった。納入減と米ドル安が影響した。ヘリコプター部門は、売上高が16億400万ユーロで横ばい、調整後EBITは6500万ユーロ(同7800万ユーロ)だった。
グループ防衛宇宙部門のエアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、売上高が7%増の28億3200万ユーロだった。調整後EBITは1億3000万ユーロ(前年同期は7700万ユーロ)となった。Air Power事業の増加が寄与した。
1-3月期の民間機引き渡し数は114機(前年同期136機)だった。内訳は、A220が19機、A320ファミリーが81機、A330が3機、A350が11機。総受注は408機(前年同期280機)、キャンセルを差し引いた純(ネット)受注は398機(同204機)で、3月末時点の受注残は9037機となった。
単通路(ナローボディー)のうち、A320ファミリーは2027年末までに月産70-75機に到達し、その後は月産75機での安定を見込む。エアバスは、A320ファミリー向けのプラット&ホイットニー(PW)製エンジン不足が、2026年と2027年の増産ペースに影響していると説明した。
A220は2028年に月産13機を目標とする。双通路(ワイドボディー)機のうち、A350は2028年に月産12機体制を目指す。A330は2029年に月産5機へ引き上げる計画を維持した。
2026年12月期の業績見通しは、世界貿易や世界経済、航空需要、サプライチェーンなどに追加的な混乱がないことを前提とする。見通しはM&Aを除き、現行関税の影響を含む。調整後EBITは75億ユーロ程度、顧客向け融資前FCFは45億ユーロ程度を見込む。
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