ボーイング, 官公庁, 機体, 解説・コラム — 2026年2月19日 10:29 JST

次期エアフォース・ワン新塗装に VC-25BとC-32対象、暫定機も

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 米空軍は現地時間2月18日、次期大統領専用機VC-25Bと要人輸送機C-32に採用する新たな塗装デザインを公開した。大統領専用機は大統領搭乗時のコールサインから「エアフォース・ワン」とも呼ばれ、ボーイング747-8型機をベースとするVC-25Bと、4機のC-32を赤・白・金・濃紺の配色を用いる。

米空軍が発表したVC-25Bのデザイン(同軍提供)

 今回の塗装デザインは、VC-25Bの機体上部が白、下面が濃紺を基調とし、胴体側面には赤と金のストライプが走る。垂直尾翼には大きな星条旗が描かれており、空軍はこのスキームを「VC-25Bと4機のC-32を含むエグゼクティブ・エアリフト・フリート(要人輸送機群)に適用する」と説明している。

 新塗装は、ケネディ政権時代から続いてきた水色と白を基調とする現行デザインに代わるものとなる。トランプ大統領が1期目の政権時に提案した赤・白・濃紺・金の配色案をベースにしたもので、濃い色による機体の熱負荷を懸念し、バイデン政権下で一度撤回されたものの、要人輸送機全体に採用する方針が正式に示された。

羽田空港のC滑走路RWY34Rへ向かうトランプ大統領を乗せたVC-25A「エアフォース・ワン」=25年10月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 VC-25Bは、現在運用中の大統領専用機VC-25A(747-200B)の後継機で、747-8を軍用に改修したもの。開発遅延により就役時期が当初計画から約4年遅れ、2028年ごろの導入になる見通しで、費用も当初の39億ドルから50億ドル超に膨らんでいるとみられる。

 こうした遅延を受け、米空軍はカタール政府から寄贈された747-8を暫定大統領専用機「VC-25ブリッジ」として導入する計画で、早ければ今夏にも就役する見通し(関連記事)。暫定機はテキサス州のL3ハリス・テクノロジーズの施設で機密通信装置や防御システムの搭載改修が進められており、新塗装の適用対象に含まれているもようだ。

 C-32は、757-200をベースとする要人輸送機で、VC-25Aの予備機としての運用のほか、副大統領や国務長官などの移動に用いられている。空軍は新塗装を4機のC-32に順次適用する計画で、定期整備に合わせて塗り替えを進めるとしている。現地メディアによると、新塗装をまとったC-32Aがすでに飛行している様子も確認されている。

第1次トランプ政権で提案されたVC-25Bのデザイン案(ボーイング提供)

2023年に発表された次期大統領専用機VC-25Bのイメージ(米空軍提供)

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