ボーイング, 官公庁, 機体 — 2025年5月17日 18:55 JST

F-15EX、生産加速 26年末までに月産2機へ

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 ボーイングは、最新複座戦闘機F-15EX「イーグルII」の生産を加速しており、現在90機が製造工程にある。工場での生産性向上により、リワーク(再作業)や移動作業の発生率が低減したことから効率的な生産体制の構築が進み、2026年末までに月産2機の体制を目指している。

生産が進むF-15EX(ボーイング提供)

 第2ロットの機体はすでに空軍州兵(Air National Guard)への引き渡しが始まっており、第3・第4ロットも米ミズーリ州セントルイスの工場で組立作業が進行中。ボーイングでは生産現場での改善策として「Cut the CoRRS(再作業の削減)」と呼ばれる方針を導入し、品質会議「Quality Power Hour」を毎日開いて課題対応を迅速化している。

 F-15EXは、空軍の制空能力を担う最新機で、AIM-120中距離空対空ミサイルを最大12発搭載できるなど高い兵装運用能力を備える。将来的には極超音速兵器の搭載にも対応する設計で、進化する脅威への柔軟な対応を想定している。

F-15EX初号機(エグリン空軍基地提供)

生産が進むF-15EX(ボーイング提供)

生産が進むF-15EX(ボーイング提供)

生産が進むF-15EX(ボーイング提供)

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U.S. Air Force
F-15EX(Boeing)

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