エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年3月19日 17:50 JST

JAL、カリッタ航空とコードシェア 777-300ER改修貨物機で成田-シカゴ

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 日本航空(JAL/JL、9201)は3月19日、貨物便を運航する米カリッタ航空(CKS/K4)とのコードシェア(共同運航)で合意したと発表した。現地時間5月10日から、カリッタが運航するシカゴ-成田線でコードシェアを始める。JALは同月31日に成田-シカゴ線の旅客便を就航し、日本-北米間の物流・人流の強化を図る。

JALとのコードシェアを増やすカリッタ航空(カリッタ航空提供)

 カリッタが運航するシカゴ-成田線に、JALの「JL」便名を付与する。同路線は週3往復で、シカゴ発を火曜、木曜、土曜に、成田発を水曜、金曜、日曜に設定する。運航スケジュールは、成田行きK4 550/JL6746便がシカゴを午前1時30分に出発し、翌日午前8時30分着。シカゴ行きK4 551/JL6747便は午前11時25分に成田を出発し、午後0時30分に到着する。またカリッタは、コードシェア開始前の4月4日から26日まで、週2往復運航する同路線の一部貨物スペースをJALへ提供する。

 機材は当初ボーイング747-400F貨物機で運航し、6月からは大型旅客機777-300ERを貨物機に転用する「777-300ERSF」を投入する。777-300ERSFの「SF」は「スペシャル・フレイター」の略。旅客機の777-300ERでは床下貨物室で運べる貨物は30トン弱だが、777-300ERSFのペイロード(有償搭載量)は102トン(10万2000キロ)となる。上部貨物室にはパレットを33ポジション、下部には14ポジション搭載できる。

カリッタ航空の777-300ERSFの搭載ポジション(JALの資料から)

 747-400Fのペイロードは113トン近い11万2990キロ。上部貨物室にはパレットを30ポジション、下部にはパレット9ポジションとコンテナ4ポジションを搭載できる。777-300ERSFは747-400Fに比べ、ペイロードは下がるものの、燃費効率が良い機材だという。

 両社はこれまでもコードシェアを実施しており、2019年にはシカゴ-成田線でのコードシェア開始を記念し、カリッタの747-400F(登録記号N712CK)の左前方側面にJALの鶴丸ロゴをデザイン。同年8月1日の初便に投入した(関連記事)。2023年はシカゴのほか、ロサンゼルスとダラスの計3路線がコードシェア対象となっていた。

運航スケジュール
コードシェア前(4/4-26)
K4 550 シカゴ(09:00)→成田(翌日16:00)運航日:水金
K4 551 成田(19:00)→-シカゴ(20:00)運航日:木土
*機材は747-400F

コードシェア後(5/10以降)
K4 550/JL6746 シカゴ(01:30)→成田(翌日08:30)運航日:火木土
K4 551/JL6747 成田(11:25)→シカゴ(12:30)運航日:水金日
*全便アンカレッジで給油
*5月中は747-400F、6月から777-300ERSFを投入

関連リンク
日本航空
Kalitta Air
JAL CARGO

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【お知らせ】
過去のコードシェアなどを追記しました。(25年3月19日 19:00 JST)


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