エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2023年12月16日 10:15 JST

JALのA350-1000、2号機も納入間近 3号機は最終組立大詰め

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 日本航空(JAL/JL、9201)の次期国際線フラッグシップとなるエアバスA350-1000型機の初号機(登録記号JA01WJ)が12月15日、仏トゥールーズから羽田空港へ到着した。2024年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線に就航する予定で、今年度内は同機を含む3機を受領する見通し。トゥールーズにあるエアバスの最終組立工場では、2号機(試験登録記号F-WZNV、日本登録後はJA02WJ)と3号機(F-WWDW、JA03WJ)の姿が見られた。

トゥールーズのエアバス施設に駐機中のJALのA350-1000 2号機=23年12月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALのA350-1000は、初号機が現地時間11日にエアバスから引き渡され、13日には世界の報道関係者向けに初公開された。初号機が羽田へ向けて14日に出発した翌日15日には、2号機が屋外に駐機されているのが確認できた。エンジンの取り付けや塗装も終わっており、11月28日に初飛行している。

 一方、最終組立段階の3号機は、工場内で主要部品などを組み立てる「ステーション40」と呼ばれる作業エリアにあり、報道関係者に公開された13日はエールフランス航空(AFR/AF)のA350-1000と並び、作業が行われていた。

 JALのA350-1000は、座席数が4クラス239席。ファーストクラスが6席(1列1-1-1席)、ビジネスクラスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)で、ファーストとビジネスには、JAL初となるドア付き個室タイプのシートを導入した。

 1月の就航当初は隔日運航でスタートし、2号機を受領後は毎日運航。3号機が引き渡された後は、2路線目の羽田-ダラス・フォートワース線に投入する。

*写真は8枚。
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トゥールーズにあるエアバスの最終組立工場で作業中のJAL A350-1000 3号機=23年12月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トゥールーズにあるエアバスの最終組立工場でエールフランス機(手前)と並び作業中のJAL A350-1000 3号機=23年12月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トゥールーズにあるエアバスの最終組立工場でエールフランス機(手前)と並び作業中のJAL A350-1000 3号機=23年12月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トゥールーズを離陸するJALのA350-1000初号機フェリーフライト羽田行きJL8102便=23年12月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トゥールーズを離陸するJALのA350-1000初号機フェリーフライト羽田行きJL8102便=23年12月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トゥールーズを離陸し翼を振るJALのA350-1000初号機フェリーフライト羽田行きJL8102便=23年12月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トゥールーズを離陸し翼を振るJALのA350-1000初号機フェリーフライト羽田行きJL8102便=23年12月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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