エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2023年12月1日 11:32 JST

JAL、767貨物機2月就航 成田・中部から上海ソウル台北へ

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 日本航空(JAL/JL、9201)は12月1日、ボーイング767-300ER型機の旅客機を改修した貨物専用機を2024年2月19日に就航させると発表した。日本からは成田と中部を起点とし、台北(桃園)、ソウル(仁川)、上海(浦東)の東アジア3都市へ運航する。JALが貨物機を導入するのは13年ぶりで、物流の2024年問題に対応する。

JALが23年度末から導入する767-300ERを改修した貨物機のイメージ(同社資料から)

 3路線設定する貨物専用便はいずれも三角運航で、台北とソウルは2月19日から週5便ずつ、上海は3月1日から週6便運航する。台北行きは成田を出発し、台北からは中部へ戻る。ソウル行きは中部を出発し、ソウルからは成田へ戻る。

 上海への貨物専用便は3月1日から運航。成田から中部を経由し、上海からは成田へ直行する。成田発中部経由の上海行きは週5便、上海発成田行きは週6便で、成田発上海行きの直行便を週1便設定する。

 運航スケジュールは、各路線とも曜日により異なる。

 貨物機専用機は、JALが保有する中型旅客機767-300ERを改修して3機導入。最大搭載重量は上部貨物室が32トン、下部貨物室が16トンで、上部にはパレットを24台、下部にはパレット3台に加え、コンテナを9台搭載できる。

 JALは2024年4月11日から、ヤマトホールディングス(9064)と貨物専用機を運航。連結子会社のスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)がエアバスA321ceo P2F型貨物機を運航するが、ヤマトHDが3機リース導入するもので、JALの保有機材ではない。

運航スケジュール
成田→台北
JL6719 成田(15:30)→台北(18:35)運航日:2/19-3/30の月
JL6719 成田(15:55)→台北(19:00)運航日:2/19-3/30の火
JL6719 成田(15:50)→台北(18:55)運航日:2/19-3/30の水木
JL6719 成田(17:25)→台北(20:30)運航日:2/19-3/30の金

台北→中部
JL6718 台北(21:00)→中部(翌日00:40)運航日:2/19-3/30の月火水木
JL6718 台北(22:30)→中部(翌日02:10)運航日:2/19-3/30の金

中部→ソウル
JL6749 中部(02:10)→ソウル(04:25)運航日:2/19-3/30の火水木金
JL6749 中部(03:40)→ソウル(05:55)運航日:2/19-3/30の土曜

ソウル→成田
JL6750 ソウル(05:55)→成田(08:15)運航日:2/19-3/30の火水木金
JL6750 ソウル(07:25)→成田(09:45)運航日:2/19-3/30の土

成田→中部→上海
JL6783 成田(22:00)→中部(23:20/翌日00:40)→上海(02:40)運航日:3/1-30の月火水木金

成田→上海
JL6785 成田(22:55)→上海(翌日01:40)運航日:3/1-30の土

上海→成田
JL6784 上海(04:15)→成田(08:10)運航日:3/1-30の火水木金土
JL6784 上海(03:40)→成田(07:35)運航日:3/1-30の日

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