エアライン — 2023年10月1日 19:12 JST

空港店舗「JAL PLAZA」羽田からスタート JALのBLUE SKY、60年で刷新

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 日本航空(JAL/JL、9201)と傘下のJALUX(ジャルックス)は10月1日、弁当や土産物などを扱う空港店舗「BLUE SKY」の名称を「JAL PLAZA(JALプラザ)」に変更した。約60年間使われてきた名称を変更し、物販にとどまらない買い物の体験価値向上を目指すほか、JALグッズの拡充も進めていく。

約60年間使われてきた「BLUE SKY」から「JAL PLAZA」にリニューアルした羽田空港の店舗=23年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

約60年間使われてきた「BLUE SKY」からリニューアルした「JAL PLAZA」のロゴ=23年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALは2022年3月にJALUXを子会社化。JALUXによると、これまでの位置づけはグループ会社だったことから、JALの「鶴丸ロゴ」を使う場合はハードルが高いなど、JALとの一体感を明確に打ち出すことが難しいことも少なくなかったという。子会社化により、鶴丸ロゴを用いた新ブランドに衣替えすることで、グループとしての連携を強化する。

 旧BLUE SKYは、1964年に伊丹空港内へ初出店。現在は全国24空港に70店舗を展開しており、各地の「空弁」やスイーツ、土産物などを扱っている。広場や市場、人が多く集まる場所を意味する「PLAZA」を含めた新名称に変更することで、利用者とJALグループのタッチポイントとしての位置づけを明確にする。

 新デザインへの変更は、羽田空港内の軽食やレストランを含む13店舗を10月1日に変更し、12月末までに全国の店舗で終える計画となっている。

約60年間使われてきた「BLUE SKY」から「JAL PLAZA」にリニューアルした羽田空港の店舗=23年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

約60年間使われてきた「BLUE SKY」から「JAL PLAZA」にリニューアルした羽田空港の店舗=23年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALでは、東京・有楽町にグループ会社のJALナビアが運営する発券カウンター「JALプラザ」があり、同店ではこれまでと同様に国内線と国際線の航空券予約や購入手続きができる。現在の航空券購入はウェブサイト経由などが多く、グループ内の他社が同じ読みのブランドを用いることに問題はないと判断したという。

 ブランド刷新に伴い、買い物時にたまるマイルの積算率を2024年4月から見直す予定。クレジットカードの「JALカード」やQRコード決済「JAL Pay」、「JAL Global WALLET」での決済が対象で、JALカードの場合、現在は100円につき最大2マイルたまるが、新サービスでは最大4マイルに引き上げる。

 一方、現在実施しているJALカードなどの提示による1000円以上の買い物に対する5%割引は、4月に終了する。

 JALは非航空系事業の強化を進めており、マイレージサービスの約3000万人の顧客基盤を活用していく。

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