エアバス, エアライン, 機体 — 2023年6月20日 00:34 JST

印インディゴ、A320neo系列500機発注 世界最大顧客に

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 インドのインディゴ(IGO/6E)は現地時間6月19日、エアバスA320ファミリー500機を確定発注したと同日開幕したパリ航空ショーで発表した。エアバスによると、今回の契約で同社が発注済みのエアバス機は1330機となり、世界最大のA320ファミリーの顧客に躍り出た。

パリ航空ショーでエアバスA320neoファミリーを500機発注し社員と記念撮影するインディゴのピーター・エルバースCEO(左)=23年6月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

パリ航空ショーでインディゴからの受注を発表するエアバスのギヨム・フォーリCEO(中央)とインディゴのピーター・エルバースCEO(同右)ら=23年6月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エアバスの5月末時点の受注歴によると、インディゴはこれまでにA320ceo(従来型A320)を100機発注して全機受領し21機が運航中で、A320neoを340機発注し168機を受領済みで166機が運航中、A321ceo貨物機を2機運航中、A321neoを390機発注済みで85機受領し全機運航中で、これまでの発注総数は830機、受領済みが353機、運航中が274機となる。

 500機のうち、A320neoとA321neoなど機種ごとの内訳について、インディゴのピーター・エルバースCEO(最高経営責任者)は「これまでの発注も正確な内訳をまだ決定していないので、この先もこのままにしておく」と述べ、今後の需要動向や路線計画などで決めていく考えを示した。

 ニューデリーに本社を置くインディゴは、インドで市場シェア最大のLCC(低コスト航空会社)で、2005年にA320を100機発注したのを皮切りに、2011年にはインドの航空会社で初めてA320neoを180機発注。2014年にA320neoファミリー250機、2019年にA321XLRを含むA320neoファミリー300機を発注した。2014年の発注は当時のエアバスにとって、1回の発注では過去最大となり、2019年の発注も航空会社による単独発注では最大規模だった。

パリ航空ショーでエアバスA320neoファミリーを500機発注したインディゴのピーター・エルバースCEOと社員ら=23年6月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

インディゴのA320neoとA321neoのイメージ(エアバス提供)

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