エアバス, エアライン, 機体 — 2016年3月14日 13:55 JST

印インディゴ、A320neo受領 同社向け初号機、アジア初

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 エアバスは、インドのインディゴ(IGO/6E)に同社向け初号機となるA320neoを引き渡したと現地時間3月11日に発表した。A320neoの導入はルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)に続き2社目で、アジアの航空会社では初受領となる。

インディゴ向けA320neo初号機=15年12月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 インディゴに引き渡した機体は、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製PW1100G-JMエンジンを搭載。インディゴによると、機体は11日に仏トゥールーズを出発し、同日中にデリーに到着した。

 インディゴはインドで市場シェア最大のLCCで、2005年にA320を100機発注して全機を受領済み。2011年にはインドの航空会社で初めてA320neoを180機発注した。2015年8月には、エアバスの過去最大の受注機数となる250機を追加発注。合計で430機を発注している。

 A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。PW1100G-JMのほか、CFMインターナショナル製LEAP-1Aが選択できる。A320neoファミリーとしては、メーカー標準座席数が1クラス180席のA320neoのほか、156席のA319neoと236席のA321neoの3機種で構成される。

 A320neoは2014年9月にPW1100G-JMで、2015年5月にはLEAP-1Aで、それぞれ初飛行に成功。PW1100G-JMを搭載したA320neoは2015年11月、EASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得した。

 PW1100G-JMを搭載した初号機(登録番号D-AINA)は1月20日、ルフトハンザに引き渡した。同社は24日から定期便への導入を開始した。

 2016年2月末現在、A320neoファミリーは3機種合計で4508機を受注している。内訳はA319neoが50機、A320neoが3344機、A321neoが1114機。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、A320neoを7機、A321neoを26機発注している。

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