エアバス, 機体 — 2015年11月25日 23:55 JST

A320neo、EASAとFAAから型式証明を同時取得

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 エアバスは現地時間11月24日、A320neoがEASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得したと発表した。今回の型式証明は、米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製PW1100G-JMエンジンを搭載する機体に対するもの。

EASAとFAAから型式証明を同時取得したA320neo=15年9月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。PW1100G-JMのほか、CFMインターナショナル製LEAP-1Aが選択できる。A320neoファミリーとしては、メーカー標準座席数が1クラス180席のA320neoのほか、156席のA319neoと236席のA321neoの3機種で構成される。

 A320neoのうちで型式証明を取得したのは、今回のPW製エンジンを搭載した機体が初めて。今後数カ月以内にCFM製エンジンを搭載したA320neoが取得予定で、A321neoとA319neoも各エンジンを搭載した機体で取得していく。

 PW1100G-JMを搭載したA320neoは、2014年9月25日に初飛行に成功。型式証明取得にあたっては、機体とシステムに設計限界を超えた試験が実施され、必要とするすべての耐空要件を満たした。

 飛行試験では、3機のA320neoがPW1100G-JMを搭載して飛行し、約350回の試験飛行で1070飛行時間を記録。このうち、300飛行時間は同一の試験機により、通常の航空会社と同じ条件下で行われ、就航時の成熟性を確保している。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、A320neoを7機、A321neoを26機発注している。

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Airbus
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