エアバス, エアライン, 機体 — 2023年6月17日 18:25 JST

カンタス航空、片道19時間の超長距離A350-1000客室デザイン公開 世界初ウェルビーイングエリア

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 豪州のカンタス航空(QFA/QF)は現地時間6月16日、2025年後半からシドニー発着でニューヨークやロンドンへ直行便を就航させる超長距離国際線計画「プロジェクト・サンライズ」に投入するエアバスA350-1000型機の客室デザインを公開した。ファーストとビジネスは今年2月に先行公開しており、今回は世界初となる「ウェルビーイング・ゾーン」やプレミアムエコノミー、エコノミーの内装を明らかにした。

カンタス航空のA350-1000のファースト(同社提供)

 カンタスはA350-1000を2022年5月に12機発注済み。プロジェクト・サンライズの直行便は、途中で1カ所乗り継ぐ経由便と比較して、移動時間を3時間以上短縮できるという。2019年10月にボーイング787-9型機でニューヨークのジョン・F・ケネディ空港からシドニーまで調査飛行を実施した際は、1万6200キロを19時間16分で飛行した。

 A350-1000の座席数は4クラス238席。ファーストスイートが6席(1列1-1-1席)、ビジネススイートが52席(1-2-1)、プレミアムエコノミーが40席(2-4-2)、エコノミーが140席(3-3-3)となる。

 長時間のフライトになることから、ストレッチや運動、軽食をとることができる空間として、ウェルビーイングゾーンをプレエコとエコノミーの間に設けた。

 Wi-Fi機器による機内インターネット接続サービスは、無料で提供。また、全クラスに充電用USB Type-C端子を用意し、上級クラスは電源コンセントとType-A端子、ワイヤレス充電にも対応しており、プレエコとエコノミーはType-C端子を2つ用意した。また、Bluetoothによるオーディオ接続も全クラスで対応している。

カンタス航空のA350-1000のプレエコとエコノミーの間に設けられるウェルビーイング・ゾーン(同社提供)

カンタス航空のA350-1000の機内レイアウトイメージ(同社提供)

 ファーストスイートは、2メートルのフラットベッド、2人掛けのダイニングテーブル、独立したリクライニングチェア、32インチの4K超高精細タッチスクリーンモニターを備えた。

 ビジネススイートは、プライバシーを確保するためのスライドドア、フラットベッド、大型ダイニングテーブル、特注の照明、18インチの4K超高精細タッチスクリーンモニターを備える。

 プレミアムエコノミーは、13.3インチのタッチスクリーンモニターや、8インチの大型ウイング付きプライバシーヘッドレストなどを備え、シートピッチは40インチとした。

 エコノミーも、モニターは13.3インチのタッチスクリーンで、6方向に調節可能なヘッドレストなどを用意し、シートピッチは33インチとした。

 カンタス航空グループのアラン・ジョイスCEO(最高経営責任者)は「他社では300席以上あるA350の座席数を238席に減らすことで、長距離路線の航空機の性能を最大限に引き出すだけでなく、乗客により広いスペースと快適性を提供できる」とコメント。

 「カンタスのA350はプレミアムシートの割合が高いものの、ほとんどのお客様がプレミアムエコノミーとエコノミーを利用するため、全クラスの客室で快適性と快適性を最大限に高めることが優先事項だった。実際、A350の他のどのエリアよりも先にウェルビーイングゾーンの研究を始めた」と振り返った。

カンタス航空のA350-1000のイメージ(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のファースト(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のビジネス(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のビジネス(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のプレミアムエコノミー(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のプレミアムエコノミー(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のウェルビーイング・ゾーン(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のウェルビーイング・ゾーン(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のエコノミー(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のエコノミー(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のファースト資料(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のビジネス資料(同社提供)

カンタス航空のA350-1000のウェルビーイング・ゾーンなどの資料(同社提供)

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