エアライン, 機体 — 2023年2月20日 18:45 JST

スクート、E190-E2を9機導入 24年から

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 シンガポール航空(SIA/SQ)系LCCのスクート(TGW/TR)は2月20日、エンブラエルE190-E2型機9機の契約に関する基本合意書(LoI)を航空機リース会社のアゾーラと締結したと発表した。2024年から2025年末にかけて導入する見通し。

スクートのE190-E2のイメージ(同社提供)

 E190-E2の座席数は1クラス112席で、片道最長5時間の短中距離路線に投入する計画。同型機をシンガポールで導入するのはスクートが初めて。

 スクートはボーイング787型機やエアバスA320型機などを保有。当初は双通路機のみだったが、2017年7月25日にシンガポール航空傘下の旧・タイガーエアと合併したことで、単通路機も運航するようになった。

 リージョナルジェットのE190-E2を、シンガポールと周辺の地方都市を結ぶ路線に投入することで、様々な地域へのネットワーク展開を強化する。

 E190-E2をはじめとするE2シリーズは、エンブラエルが開発した次世代リージョナルジェット機。従来のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」(E1)の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。新型エンジンや新設計の主翼、主脚の格納した際のドアなどで、燃費を向上させた。1クラス構成の標準座席数は、E175-E2が88-90席、E190-E2が106-114席、E195-E2が132-146席となる。

 E2のエンジンは、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット&ホイットニー(PW)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。

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