エアライン — 2022年11月18日 07:15 JST

JAL、機内の廃プラ削減 紙製容器やフタ導入

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 日本航空(JAL/JL、9201)を中核とするJALグループは、機内で提供している使い捨てプラスチック製の食器などを削減する取り組みを進める。2025年度までに機内や空港のラウンジで「新規石油由来の使い捨てプラスチックを全廃」する経営目標に基づくもので、11月18日からは国内線のドリンク提供時に紙製マドラーを順次導入する。

JALが国際線エコノミークラスに導入する紙製の主菜用容器とフタ(同社提供)

 紙製マドラーは、国際線で2019年9月から導入している木製マドラーに続くもの。ドリンク類を提供する紙コップのフタも、国内線ファーストクラスのソフトドリンク用、国内線普通席と国際線エコノミークラス共通のホットドリンク用、ストロー用として提供している3種類を、森林資源に配慮された国際的な認証を取得した紙製の製品へ10月から順次切り替ている。これらの国際線・国内線共通の取り組みで、使い捨てプラスチックの削減効果は年間約31トンになるという。

 国際線エコノミークラスでは、主菜用の容器とフタ、トレーマットに紙製品を導入。 容器とフタは従来品と変わらない容量と強度で2023年1月以降に切り替えを開始し、トレーマットは8月から導入を進めている。2023年秋ごろにはすべての対象路線へ展開できる見通しで、2019年度実績比で主菜用の容器とフタで年間約150トン、トレーマットで約25トンの計175トン相当の使い捨てプラスチック削減を目指す。

 また、副菜やデザート用の小鉢のフタとアルコール飲料用のプラスチックカップは、再生プラスチック製品に切り替える。従来品は新規石油由来のプラスチック製品で、12月以降再生プラを順次導入し、2023年9月ごろまでに展開を終える見込みで、使い捨てプラスチック削減効果は年間311トンになる見通し。

 国際線と国内線の機内販売用ショッピングバッグは、カネカ(4118)が開発した海水や土の中で分解される植物由来の「Green Planet」製のものを11月下旬から導入。機内販売ではLとMの2サイズを用意しており、2019年度実績で年間約24万枚使用するLサイズから導入し、100万枚使うMサイズは現在のバイオマス素材50%配合品の在庫がなくなり次第、導入を予定している。Green Planet製ショッピングバッグは、グループのJALUX(ジャルックス)が運営する空港売店「BLUE SKY」の那覇空港店で2021年7月から導入しており、今年4月からは全国へ拡大している。

 JALは18日に、羽田-那覇間のチャーター便「サステナブルチャーターフライト」を運航。日本初のCO2(二酸化炭素)排出量実質ゼロのフライトで、代替航空燃料「SAF(持続可能な航空燃料)」をエアバスA350-900型機で使用し、カーボンオフセットなどを活用して実質ゼロを実現する。

JALが国際線と国内線に導入している紙コップの紙製フタ(同社提供)

JALが国際線エコノミークラスに導入する再生プラスチック製の小鉢のフタ(同社提供)

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日本航空

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