官公庁, 機体 — 2022年5月21日 22:14 JST

SUBARU、UH-2量産初号機が初飛行 陸自の新多用途ヘリ

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 SUBARU(7270)が製造している陸上自衛隊新多用途ヘリコプター「UH-2」の量産初号機が初飛行した。UH-1Jの後継機で、量産機の配備後は災害派遣を含むさまざまな任務にあたる。

初飛行するSUBARUの陸自向けUH-2量産初号機(同社資料から)

 量産機はSUBARUの航空宇宙カンパニー宇都宮製作所で製造。5月20日の発表によると、同社のテストパイロットの操縦で宇都宮飛行場を19日午前に離陸し、周辺区域を約30分間飛行して戻った。

 UH-2は開発段階ではUH-Xと呼ばれ、SUBARUが米ベル・テキストロンと共同開発した民間向け最新ヘリ「SUBARU BELL 412EPX」を共通プラットフォームとして2015年から開発を進めた。試作機は2021年2月28日にSUBARUが防衛装備庁へ納入し、同年6月に開発を完了した。量産初号機が初飛行に成功したことで、今後は引き渡しに向けた社内飛行試験を実施していく。

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