エアライン, 空港 — 2022年3月3日 21:04 JST

JAL欧州便、3/4はロンドンのみ運航 北回りで16時間

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 日本航空(JAL/JL、9201)は3月3日、あす4日に出発する欧州路線は羽田-ロンドン線(JL43/44)を除き欠航すると発表した。ロンドン線はアラスカ上空などを飛行する「北回り」で運航し、飛行時間は約16時間になる見込み。

*当面は北回りでロンドンのみ運航。記事はこちら

4日のロンドン線を北回りで運航するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航するのは羽田発ロンドン行きJL43便とロンドン発羽田行きJL44便。ロシア領空は飛行せず、羽田からアラスカ、グリーンランド、アイスランドの上空を飛行してロンドンへ向かう。アラスカ上空は飛行するものの、かつての経由地だったアンカレッジ付近は予定経路に含まれていない。機材は従来と同じくボーイング777-300ER型機を使用する。

 ロンドン線(JL43/44)の飛行時間は通常ロンドン行きJL43便が12時間40分、羽田行きJL44便が11時間55分だが、4日は北回りになることで往路のJL43便が2時間55分、復路のJL44便が4時間30分多くかかり、JL43便の飛行時間は約15時間40分、JL44便は16時間25分になる見込み。

 かつて日本を発着する欧州路線はアンカレッジ経由などで運航されていたが、1980年代中盤から1990年代前半のソ連(当時)崩壊後は空域開放が進み、現在はロシア領空を飛行するシベリアルートが一般的。JALは1986年4月2日から成田-ロンドン線、3日後の同月5日から成田-パリ線、1988年4月1日から成田-フランクフルト線がシベリアルートの使用を開始している。

 今回の北回りは、過去にアンカレッジ経由便が飛行していたルートで運航ノウハウがあることや、ロシア南側を飛行する「南回り」は黒海周辺の情勢懸念があることなどで選ばれた。また、JALは現在アンカレッジ空港に乗り入れていないため、今後給油のための「テクニカルランディング」が生じたとしても、シアトルなど定期便が就航していて整備体制が整っている空港に立ち寄る可能性が高い。

 一方、4日に欠航するのは旅客便が羽田-パリ線(JL45/46)、成田-フランクフルト線(JL407/408)、乗客を乗せない貨物専用便が羽田-ヘルシンキ線(JL47/48)となる。ロンドン以外の欧州各都市へ向かう乗客には、JALと同じ航空連合ワンワールド・アライアンス加盟社の欧州域内路線などに乗り換えてもらう。

 また、ロシアのウクライナ侵攻後2週連続で欠航が決まった羽田-モスクワ線(JAL40/49)は、3日から当面予約販売を停止している。

 各国の領空を巡っては、EU(欧州連合)が2月27日にロシア機によるEU領空の飛行を禁止。この影響で、欧州の航空各社によるフライトはロシア南側の中国やカザフスタンなどへ迂回(うかい)する「南回り」に経路を変更するか、運休となっている。3月1日には、米国のバイデン大統領がロシア国籍機による米国領空の飛行を禁止すると発表した。

3/4の羽田-ロンドン線(JL43/44)(定刻/変更後の時刻)
JL43 羽田(11:30/11:30)→ロンドン(15:15/18:10)
JL44 ロンドン(19:00/20:10)→羽田(15:55/21:35)

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