エアライン, 機体, 空港 — 2013年8月9日 12:50 JST

ANAホールディングス伊東社長「JAL批判ではなく再生の仕組みがおかしい」 羽田国際線枠「極力多く」

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 ANAホールディングス(9202)の伊東信一郎社長は8月8日、来春実施される羽田空港の国際線発着枠の増枠分について、「極力多く欲しい」との意向を改めて示した。

「JAL批判ではなく再生の仕組みがおかしい」と語るANAホールディングスの伊東社長=8月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 伊東社長は「日本航空(JAL、9201)の再生による格差是正をして欲しいのであって発着枠がすべてではなく、競争環境を是正する施策のひとつとして羽田国際線発着枠の配分について、格差是正をしてほしい」と述べた。枠数については「何枠かだとか、どこが満足できるレベルかだけではない」として、格差是正が論点であることを強調した。

 「JALに関する発言をすると、JALへの批難とよく書かれるが、再生にあたり社員の方が努力され、稲盛和夫名誉会長もリーダーシップを執られたことには敬意を表している。私が言いたいのは、再生の仕組みがおかしいことだ」(伊東社長)と付け加え、理解を訴えた。

 また、ボーイング747-400D型機が今年度内で全機退役することに関連し、ボーイングが開発を進める777Xなどの大型機については、「大型機材の更新時期が来るので、おのずと機種を検討する機会が来るが、現時点では何も決まっていない」と語った。

 エアアジア・ジャパン(WAJ)を引き継ぐ新LCC(低コスト航空会社)については、「7月30日に発表した際、社名が発表段階ではないなど、インパクトに欠けていたと私も感じたが、こうご期待」と、これまでの発表の仕方を自嘲しながらも、自信を示した。

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