エアライン — 2022年1月24日 09:22 JST

ANA、SAFで海外出張のCO2削減 法人向け4月開始へ

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 全日本空輸(ANA/NH)は、同社便を利用する企業と共同でCO2(二酸化炭素)排出量削減に取り組む仕組み「SAF Flight Initiative(SAFフライトイニシアチブ)」の「コーポレート・プログラム」の受付を開始した。代替燃料「SAF」を使用することで、海外出張など旅客便利用時のCO2削減につなげる取り組みで、4月に始まる2022年度から運用開始を予定している。

21年10月に発表したSAFフライトイニシアチブのコーポレート・プログラムの受付を始めたANA=21年10月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 SAFフライトイニシアチブは2021年10月に発表。代替燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」を活用してCO2削減につなげるもので、第1弾として貨物便を対象にした「カーゴ・プログラム」を物流業界とスタートさせた。排出権取引とは異なり、植物油などを原料とするSAFをフライトに使うことで実際の排出量を減らす。

 コーポレート・プログラムは海外出張を主体とするもの。温室効果ガス排出量の算定・報告の国際基準「GHGプロトコル2」では、企業活動により間接的に発生するCO2排出量の削減を「スコープ3」で求めており、同プログラムに法人契約を締結して参加すると、従業員の出張によるCO2排出量を削減でき、第三者機関の認証を受けたCO2削減証書が発行される。

 SAFは従来「バイオ燃料」と呼ばれていたもの。これまでの植物油などに加え、さまざまな原料から製造されるようになり、IATA(国際航空運送協会)が呼称を改めた。ANAはSAFの調達について、2020年10月にフィンランドに本社を置くNESTE(ネステ)社と提携し、生産量が少ない中で一定規模は安定的に供給してもらえる契約を結んでいる。翌11月には、国内の航空会社による日本発便では初のSAFによる定期便を運航した。

関連リンク
SAF Flight Initiative
全日本空輸

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