エアライン, 機体 — 2021年12月27日 07:30 JST

HACのサーブ2号機、最終定期便後に社員が機体清掃と寄せ書き

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 札幌・丘珠空港で12月26日、拠点とする北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)の社員が、サーブ340B型機の2号機(登録記号JA02HC)を清掃した。27日のラストフライトで乗客にきれいな機体に乗ってもらおうと、武村栄治社長をはじめさまざまな部署の社員が、機体への感謝の気持ちを込めて清掃し、機体にメッセージを描いた。2号機の退役で、国内の航空会社が運航する同型機はすべて姿を消す。

*27日のチャーターは降雪で中止。記事はこちら

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機を清掃するHACの整備士=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 26日は当初、丘珠-函館線と釧路線合わせて2往復4便の運航を予定していたが、降雪の影響で函館行きJL2741便と折り返しの丘珠行きJL2740便のみの運航となった。この日のHAC便は両便のみの運航となり、正午すぎから丘珠空港内の格納庫で清掃作業が行われた。

 午後は全便欠航となったことから、格納庫内には2号機のほか、11月に全3機がそろった後継のATR製ATR42-600型機(1クラス48席)の4機が並んだ。機体の内外を清掃後、機体前方左側に社員が寄せ書きし「小さいけど頼もしかったよ」「空の飛び方を教えてくれてありがとう」といったメッセージや、北海道の形を描いたイラストに就航地を星印で記したりと、これまでの感謝の気持ちを込めた。

 サーブ340Bは、HACが1998年に就航した当時から運航してきた機材で、座席数は1クラス36席。全3機のうち最後まで残った2号機は1998年5月に就航し、2016年に3機の中で最初に鶴丸塗装に塗り替えられた。

 27日は売却整備を行う鹿児島空港までチャーターフライトを実施する。丘珠から鹿児島までは約8時間のフライトで、途中三沢空港と中部空港(セントレア)を経由しながら日本列島を南下していく。

 HACのサーブをすべて購入した米C&L Aviation Group(C&Lアビエーション・グループ)傘下のC&L Aerospace(C&Lエアロスペース)は、最初に退役した3号機を貨物機に改修している。

*写真は20枚。

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機の清掃を終えたHACの武村社長と社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫に並ぶ(手前から時計回りに)サーブ340Bの2号機、ATR42の初号機、3号機、2号機=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫に並ぶ(右下から時計回りに)サーブ340Bの2号機、ATR42の初号機、3号機、2号機=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機を清掃するHACの社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機を清掃するHACの社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機を清掃するHACの社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機を清掃するHACの社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機の機内を清掃するHACの客室乗務員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機の機内を清掃するHACの客室乗務員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機のコックピットを清掃するHACの社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機を清掃するHACの整備士=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機に寄せ書きするHACの社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機に寄せ書きするHACの武村社長と客室乗務員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機に寄せ書きするHACの整備士=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機のウィスキーハッチを開け空港でのやり取りを再現するHACの社員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

最後の定期便運航を終えて社員が寄せ書きしたサーブ340Bの2号機=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

最後の定期便運航を終えて社員が寄せ書きしたサーブ340Bの2号機=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機に寄せ書きするHACの客室乗務員=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

丘珠空港の格納庫で最後の定期便運航を終えたサーブ340Bの2号機=21年12月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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