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北海道エアシステム（HAC、NTH/JL）が運航するサーブ340B型機のうち、初の退役機となった3号機（登録記号JA03HC）。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に翻弄された2020年の仕事納めとなる12月29日にラストフライトを終え、当初は年明け1月7日に拠点の札幌・丘珠空港を出発する予定だった。ところが、天候悪化が懸念されたことから延期となり、1カ月後の2月7日に売却整備を行う鹿児島空港へ向けて出発した。
丘珠空港に並ぶHACのサーブ340Bの（手前から）3号機、初号機、2号機。退役も並び順で2号機が最後まで残る＝20年12月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
HACは1998年3月28日に就航。旧日本エアシステム（JAS、現JAL）と北海道による第3セクターとしてスタートした航空会社で、2002年のJAL/JAS統合により日本航空（JAL/JL、9201）のグループ会社となり、札幌市内の丘珠空港を拠点としている。サーブは1クラス36席のターボプロップ機で就航当初から使用しており、3号機は1999年4月27日に受領。同年9月21日の函館発釧路行きHC6351便（当時はHAC/HC便名）が初便となった。
3号機の運航最終日となった12月29日は、満席の函館行きJL2749便が午後2時33分に出発。折り返しとなる最終便のJL2748便は、午後4時38分に丘珠の2番スポットへ到着した。1999年の就航から21年と100日で商業運航を終え、最終便運航後の総フライトサイクルは5万7053回、総飛行時間は3万5899時間35分だった。
2月7日のフェリーフライトは、給油のため函館を経由して鹿児島へ到着。同じくJALグループで、HACがサーブの整備を委託している日本エアコミューター（JAC/JC）が売却に向けた整備を3月まで行う。JACもサーブを運航していたが、2019年12月に全機が退役している。
HACは機材更新を進めており、後継機のATR製ATR42-600型機（1クラス48席）を2020年4月12日に就航させ、サーブと同数の3機を導入する計画。ATR42の2号機は春ごろ、最後の3号機は秋ごろに丘珠へ到着を予定している。これに合わせ、サーブの初号機（JA01HC）が夏ごろ、2号機（JA02HC）が秋ごろに退役する見通しで、日本の航空会社が運航するサーブはすべて姿を消す。
本写真特集では、ラストフライト前日に撮影した3機のサーブが並んだカットやラストフライト、フェリーフライトの様子を取り上げる。
＊写真は33枚（3機並び→最終便→鹿児島へフェリーの順）。
丘珠空港に並ぶHACのサーブ340Bの（手前から）3号機、初号機、2号機＝20年12月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港に並ぶHACのサーブ340Bの（手前から）3号機、初号機、2号機。一番奥はATR42-600初号機＝20年12月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港に並ぶHACのサーブ340Bの（手前から）3号機、初号機、2号機＝20年12月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港に並ぶHACのサーブ340Bの（手前から）3号機、初号機、2号機＝20年12月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港に並ぶHACのサーブ340Bの（手前から）3号機、初号機、2号機＝20年12月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
最終便
丘珠空港でHACのサーブ340B 3号機で運航する函館行きJL2749便に搭乗する乗客＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でHACのサーブ340B 3号機で運航する函館行きJL2749便に搭乗する乗客＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でドアを閉め出発準備が整いつつあるHACのサーブ340B 3号機で運航する函館行きJL2749便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港を出発するHACのサーブ340B 3号機で運航する函館行きJL2749便を見送る社員＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港を出発するHACのサーブ340B 3号機で運航する函館行きJL2749便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港を離陸するHACのサーブ340B 3号機で運航する函館行きJL2749便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港に着陸するHACのサーブ340B 3号機最終便の函館発JL2748便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港の駐機場へ向かうHACのサーブ340B 3号機最終便の函館発JL2748便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港へ到着するHACのサーブ340B 3号機最終便の函館発JL2748便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港へ到着するHACのサーブ340B 3号機最終便の函館発JL2748便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港に到着したHACのサーブ340B 3号機最終便の函館発JL2748便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港に到着したHACのサーブ340B 3号機最終便の函館発JL2748便＝20年12月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
鹿児島へフェリー
丘珠空港で出発を待つHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港で出発を待つHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でHACのサーブ340B 3号機のドアを閉めるグラハンスタッフ＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港で出発を待つHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
黒煙を上げ丘珠空港で最後のエンジンスタートをするHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でエンジンをスタートさせるHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でエンジンをスタートさせるHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でHACのサーブ340B 3号機からチョークを外すグラハンスタッフ＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でサーブ340B 3号機に触れ別れのあいさつをするHACのグラハンスタッフ＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港でサーブ340B 3号機の出発準備が整ったことをパイロットに知らせ一礼するHACのグラハンスタッフ＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港を出発するHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港で横断幕を掲げてHACのサーブ340B 3号機を見送る社員＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港の滑走路へ向かうHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港を離陸するHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
丘珠空港を離陸し経由地の函館へ向かうHACのサーブ340B 3号機＝21年2月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関連リンク
北海道エアシステム
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