エアライン — 2021年12月10日 20:22 JST

JAL赤坂社長「採用再開考えたい」23年度に客室乗務員やグラハン

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 日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は12月10日、2023年度の採用について「再開を考えたい」と述べた。新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の状況を見極める必要性があるとしながらも「マクロに見ると再開が必要な段階に来ている」と述べ、客室乗務員などの採用再開を目指す。

都内で会見するJALの赤坂祐二社長=21年12月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 赤坂社長は「11月は速報値で国内旅客需要が(コロナ前の)6割くらいに回復し、国際は10%程度だが、かろうじてEBITDA(利払前税引前償却前営業利益)が黒字になるゾーンに入り、キャッシュバーンも解消した。国内が戻ってきたので明るい兆しが見えてきた」と、国内線の需要回復により財務体質が改善に向かっていると説明した。

 また、国際線は「3月から4月には回復が本格的に始まる」との見方を示した。

 採用については「需要が増えて事業規模が戻ると、人員が不足する状況になる」として、客室乗務員や空港のグランドハンドリング(地上支援業務)などの職種で採用再開を検討する。

 一方で、国際線の需要回復規模が現時点で見極めにくいため、2023年度に採用を再開する際、対象に新卒者を含めるかは決まっていないという。

 また、12月時点でJALから1日当たり約1800人の社員が160団体へ出向していることについて、「人材育成に有効だとはっきりわかったので、今後もできれば一定数継続したい。各企業からも希望をいただいている」と述べ、需要回復後も一定規模で継続する考えを示した。

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