エアバス, 企業, 機体 — 2021年11月16日 16:08 JST

三菱HC系ELF、PWからGTFエンジン25基購入 A320neoとA220向け

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 三菱HCキャピタル(8593)は11月16日、アイルランドを拠点に航空機エンジンリース事業などを展開するグループ会社Engine Lease Finance(ELF、エンジン・リース・ファイナンス)が米プラット&ホイットニー製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジンを25基直接購入したと発表した。カタログ価格で総額4億ドル(457億円)を超える規模になる。

A320neoのPW1100G-JM=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今回契約したPW製エンジンは、エアバスA320neoファミリー向けのPW1100G-JMと、A220(旧ボンバルディアCシリーズ)向けのPW1500G。従来の単通路機(ナローボディー)向けエンジンと比べて燃費が約16%改善し、CO2(二酸化炭素)排出量も削減され、騒音も抑えられる。今回の取引で、ELFが保有する新型エンジンの割合は約30%に上昇するという。25基の内訳は、PW1100G-JMが17基、PW1500Gが8基となる。

 PWのGTFエンジン「PurePower」シリーズは、エンジンファンを低圧コンプレッサーとタービンで異なる速度で回転できる構造を採用しているのが特徴。このシステムと新設計のエンジン・コアを組み合わせることで、燃費と排気、騒音を改善している。

 PW1100G-JMはPWと日本航空機エンジン協会(JAEC)、独MTUアエロエンジンズが設立した合弁会社IAE(インターナショナル・エアロ・エンジンズ)が主体となり、2011年から開発を開始。JAECが全体の23%を担い、IHI(7013)と川崎重工業(7012)、三菱重工航空エンジン(MHIAEL)が参画してファン、低圧圧縮機、低圧シャフト、燃焼器を担当している。

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