エアバス, 機体 — 2020年11月6日 06:45 JST

三菱重工、長崎に航空エンジン部品の新工場完成 PW1100G向け

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 三菱重工業(7011)は、長崎造船所の敷地内に建設していた航空エンジン部品を製造する新工場が完成したと11月4日に発表した。グループの三菱重工航空エンジン(MHIAEL)の長崎工場として、米プラット&ホイットニー(PW)製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PW1100G-JM」の燃焼器部品を製造する。

完成した三菱重工航空エンジンの長崎工場(三菱重工提供。角度補正済み)

 航空エンジン部品は加工難度が極めて高いことから、最新鋭の工作機械を導入。自動搬送・自動工具交換システムなどの自動化や省人化技術、愛知県にあるMHIAEL本社のマザー工場で培ったIoT(モノのインターネット)/AI(人工知能)技術などを活用し、航空エンジン部品工場としては世界最高レベルの生産性と高効率を目指すという。素材受け入れから加工、組立まで一気通貫の流れで手掛けられる生産ラインを構築した。

 PW1100G-JMは、エアバスA320neoファミリーに搭載するエンジンで、PWと日本航空機エンジン協会(JAEC)、独MTUアエロエンジンズが設立した合弁会社IAE(インターナショナル・エアロ・エンジンズ)が主体となり、2011年から開発を開始。JAECが全体の23%を担当し、MHIAELは燃焼器部位の部品製造と、燃焼器モジュールの組み立てを担っている。このほか、IHI(7013)と川崎重工業(7012)も参画している。

PW1100G-JM=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新工場は、世界遺産に登録されている長崎造船所史料館(旧木型場)に隣接した旧推進器工場(船舶用プロペラ工場)跡地に建設。地区再開発の一翼を担う。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で航空需要は落ち込んでいるものの、燃焼器はオーバーホール時の交換需要もあるため生産計画に大きな変動はなく、今後も増産基調が予想されているという。

 三菱重工は、民間航空機向けエンジンの需要が世界的に旺盛であることから、同事業の拡大と生産体制の整備を進めており、新工場建設もこれらの取り組みの一環。MRO(整備・修理・分解点検)事業も拡大しており、MHIAELの本社工場では、新規MRO事業立ち上げに向けた体制作りが進んでいる。

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