エアライン, 機体 — 2021年11月7日 18:58 JST

HACのATR3号機、9日に就航延期 機材トラブルで

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 1998年の就航以来、初の機材更新を進めている北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)の仏ATR製ターボプロップ機ATR42-600型機の3号機(登録記号JA13HC)が11月7日、機材トラブルで出発地の鹿児島空港を飛び立てず、同日のフェリーフライトは明日8日に延期となった。初便出発前には機材更新完了を記念して全3機のATR42を並べる予定だったが8日夜に延期され、3号機の就航は9日朝になった。

*丘珠到着の記事はこちら

9日に就航が延期となったHACのATR42-600 3号機(同社提供)

 HACが7日夜に明らかにした新しい日程によると、3号機は鹿児島から8日午後2時に丘珠へ到着予定。全3機のATR42を午後6時ごろ並べる。9日の初便は、丘珠を午前9時20分に出発し、午前10時に函館へ到着するJL2743便を予定している。

 3号機は新造機で、ATRの工場がある仏トゥールーズを現地時間9月29日午前10時35分(日本時間同日午後5時35分)に出発。ギリシャとエジプト、オマーン、モルディブ、スリランカ、インドネシア、フィリピンを経由し、鹿児島には6日目の10月4日午後2時40分に到着した。HACは日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社で、機材整備を同じくJALグループで鹿児島を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)に委託しており、これまでの2機のATR42も鹿児島で就航前整備を終えてから丘珠入りしている。

 外観はJALグループが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」の特別塗装で、ATR機へのワンワールド塗装は世界初。7日は鹿児島を午前10時10分にNTH4250便として出発し、丘珠には午後2時に到着する予定だった。

 HACのATR42は22年ぶりに導入した新機材で、1998年3月の就航当初から運航してきたサーブ340B型機3機を置き換える。初号機(JA11HC)は2020年4月12日に、2号機(JA12HC)は今年4月20日に就航した。3号機が就航すると、最後まで残ったサーブの2号機(JA02HC)が12月27日に退役し、HAC初の機材更新が完了する。

関連リンク
北海道エアシステム
ATR 日本語版ウェブサイト

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写真特集・HAC ATR42-600初号機丘珠到着
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後編 サケや利尻昆布で北海道を表現

【お知らせ】
HACが発表した新しいスケジュールを反映しました。(21年11月7日 19:27 JST)