エアライン, ボーイング, 機体 — 2021年10月13日 16:50 JST

ANA、787就航10周年企画スタート 羽田-岡山・広島で記念便

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 全日本空輸(ANA/NH)は10月13日、ボーイング787型機の就航10周年企画「787 10周年プロジェクト」を開始すると発表した。10周年前日となる31日には、10年前の運航初日と同じ羽田-岡山線と羽田-広島線で記念便を運航する。

ANAの787初号機JA801A=11年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 10周年記念便となるのは、10月31日の羽田発岡山行きNH653便と、岡山発羽田行き NH656便、羽田発広島行きNH679便、広島発羽田行きNH680便の4便。いずれも787-8で運航する。当日は記念品の配布や、岡山と広島到着時に放水アーチでの歓迎を予定している。

 10周年プロジェクトは、パイロットが787の操縦席から日本の景色を紹介するオンラインツアーなども計画する。

 ANAは787のローンチカスタマーで、2004年に世界で始めて発注。2011年9月28日に初号機(787-8、登録記号JA801A)が羽田に到着した。世界初の787による商業運航は、同年10月26日に成田を出発した香港行きチャーターのNH7871便。その後定期便に投入され、国内線は11月1日の羽田発岡山行きNH651便、国際線は2012年1月14日の羽田発北京行きNH1255便が初便となった。

 ボーイングが「ドリームライナー」と名付けた787は現在、標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種があり、ANAは全機種を導入。10月1日現在、787-8を36機、787-9を38機、787-10を2機の計76機を受領済みで、ボーイングの受注残によると8機の787-9と12機の787-10の計20機が受領待ちとなっている。

 ANAは2014年7月27日に、初の787-9(JA830A)を受領。同年8月7日の羽田発福岡行きNH241便が787-9による世界初の定期便となった。胴体がもっとも長い787-10は2019年4月26日に就航し、初便は成田発シンガポール行きNH801便(JA900A)だった。

羽田に到着したANAの787-9初号機=14年7月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの787-10=19年4月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

10周年記念便の運航スケジュール(10月31日)
羽田-岡山
NH653 羽田(10:25)→岡山(11:45)
NH656 岡山(12:30)→羽田(13:45)

羽田-広島
NH679 羽田(13:10)→広島(14:40)
NH680 広島(15:25)→羽田(16:45)

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全日本空輸
Boeing
ボーイング・ジャパン

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